「で、そういうことをしますと、そのあとの日常の風景が、なんていうか、いつもとはちっとばかし違って見えてくるかもしれない。私にもそういう経験はあります。でも見かけにだまされないように。現実というのは常にひとつきりです」
『1Q84 BOOK 1』 村上 春樹 P.23
理由はいくらでも並べられる。理由の数はやりたくない度合いと正比例する。
私の中で言い訳と認めたくないから理由と置き換える。私が主張する意見は理由であり、あなたが主張する意見は言い訳である。
理由をいくらでも並べられる。現実の数はやりたくない度合いと正比例する。
やりたくないと思う世界が現実であり、できないと嘲る世界が現実である。
いくらでも理由を並べて現実を視ているとよい。他人が自分の代わりになって現実を見てくれないけれど、幻想の風景を見るのは私だ。
不言実行と有言不実行。もっとも幻想的な現実に住んでいる人は黙って何もしない。そして満足している。