阿吽 万物の初めと終わり。梵字の字母で第一字がア(口を開いて出す音)、最後がウン(口を閉じて出す音)。
万物には初めと終わりがある、とおっしゃる。ミニマムからマキシマムまで。なのになんで無限と錯覚してまうんやろ。まるで終わりが悪かのよう。終わり、そして初め。流転輪廻。目の前のキャラメルソースのモカを飲み干してしまって、うらめしそうにそれを眺めよる。隣席の美しいヲンナゴをチラっとのぞいた隙に、もう一度カップへ目をやるとまた美味しそうなキャラメルソースとお目にかかれないやろか、と期待してまう。あほか。
初めは有か無か。どちらでありましょう。どちらでもおまへんか。万物の源、究極の初めは、無から誕生したとしたら、そして、それが真であり、誰も反証できない絶対であるとヒトが証明できたら、この世はさぞや楽しかろう。
そやで、無から誕生した有限の生。それが存在するだけでめっさおもろいわ。嗚呼。