継続率

お客さまに継続してもらえるって再認識。

社会人になって最初にお世話になった会社で、月額10万円/件のコンサルティングを引き受けた。内容は会計システム構築。当時、コンサルティング以外の仕事が平均月額4万円以下だったから、数字としては「突出」していた。だけど、時間換算したら赤字だなぁと感じた。

個人で黒字でも会社として赤字(間接費を含みますから)。赤字分は会社の周りの人たちが補填してくれていると勝手に心づもりしていた。そうやって仕事した。そんなこんなで2年近くだったか(アレ、1年半ぐらいかな)、継続してもらえたので感謝していた。だけど、継続「率」で考えれば最低だろう。

その後退職して次の会社で、年間300-400万/件ぐらいのコンサルティングに携わった。正確な請求額は知らない。時間に換算してようやく黒字かなと皮算用した。

そして今の仕事。ウェブサイトの企画・制作。過去ははるか遠く、別人がやっていたかのような金額。変われば変わるもんだ。

多分、

  • 月額1万円まで
  • 自動振替
  • 訪問しない
  • データはメールでやりとり
  • ホームページを更新しない時は「保守」

ってな感じでやれば、最初は更新があってもいつか「保守」に変わり、リース機器みたいになるんだろうなぁと想像する。それを数百件規模でやれば会社、数十件規模なら個人事業。誰かが「何で払っているのですか?」と質問するまで請求と振替は続くかもしれない。それが継続「率」か、と頭を抱える。まぁ、こういうのを典型的な取らぬ狸の皮算用なわけで、じゃぁ、営業は? 販売は? をすっ飛ばしている。

そういった「事情」を頭でわかっても躰がイヤで拒否してきた。頑固なんだ、おまけにバカだし。都合良くふるまえば、武士は食わねど高楊枝、と”+思考”。だから、訪問して毎月請求する。ただし、訪問しても仕事と「自覚」していなければ請求しない。そうなって、「継続率」と「月額」の意味を理解した。

一昨年、毎月請求していたお客様が立て続けに二件減少した。はじめてだった。昨年はなし。今年は厳しいかと予測して「準備」に入る。何の準備だよ(笑)

会社は個人の時間の黒字を仕入れて数字の赤字を社員で補填する。個人の時間が黒字で数字も黒字になれば、「効率が良い」わけである。単価と時間の掛け算。それを自覚している人の継続率は高い。自覚していない人の継続率は低い。断定は危険。愚考ですが。

さて、今後どういった舵を切るか。

「言葉悪くてごめん、HPは道具やろ。道具を入口に付加価値を提供するんやろ?」って、尊敬する先輩からアドバイスを頂戴した。深謝した。だとしたら、道具で何を創るか? その対価は?

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