1ヶ月のうんこか5分のうんこを選べ

トイレの掃除をしていると不思議な気分に。普段から掃除しているけれど埃はちゃっかり居付いている。躍起になってガシガシ洗う。ゴシゴシ拭く。ゴーゴー吸う。キレイになった。翌日、うんこに坐る。キー。もう居付いてる。ど、どこからやってきた。おのれ。

脳内のやりとりを尻目に、別の部位では時間を計算している。毎日、うんこに訪れる場所。最小限のお見積を計算。1日5分の365日。30時間ほどだと。で、36歳。万が一あと30年も生きると、滞在日数は1ヶ月を超える。お、おそるべし、うんこ。

これから1ヶ月間、ずっとトイレに籠もって、あとは生涯うんこしなくてよいのであれば、どんな人生が待っているのか。毎日コツコツうんこするのがよいか、まとめてうんこするか。

To be, or not to be. That is the question.

そんな大げさな。否、大げさにしてもよいのか。あ、ふと思う。5分を有意義に使いたいと考え、本を読むからうんこが長くなるのか、うんこが長いから本を持ち込むのか。そういえば、高校の頃、友達に家でトイレを拝借したとき、トイレの壁が360度書架になっていた。ずらりと並ぶ漫画。絶景だったと記憶している。

不思議な空間。毎日お世話になるけれど、掃除は億劫。えい、と気合いをいれてやりだすと、宿った魔力に魅せられ、キリがわからず、ピカピカになるまで掃除してしまう。子供の頃、家族のうんこをチラ見してしゃがんでいた。けど、今はもう他人のうんことお目にかかる機会は少ない。OBぐらいか。

排泄、生活に必要不可欠、動物の基本行動。食事と排泄。

もっと根本に目を向けないと。また別の部位ではうんこに感謝せよ、と囁き、中心人物は没我の気分でガシガシ、ゴシゴシ、ゴーゴー。

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