文章を書くツール

ATOK

文章を書く道具として、ATOK 2007 for Windows究極版 逆引き頭引き日本語辞典―名詞と動詞で引く17万文例などを使いませんか、というお話。

ウェブサイトのページを仕上げるとき、先方に了解をとりつけてから文章を編集させてもらう。そのとき、「癖」に気づく。私も自分の文章を書くとき、癖があるだろうなぁと思いつつキーボードをたたく。

ただ、癖の前、てにをはがあわない、そこまでではないにしても何かしっくりこない文章を目にする。しばし考え込む。要因はいくつかあるのだろう。

  • 「が」の使い方
  • 「〜こと」の使い方
  • 複文や重文の使い方

などなど…..

有名な文章、”像は鼻が長い”の「が」を使って、そのあとに「が」を使ったような文章を目にする。「像は鼻が長いが、〜」となる。「が」のあとに否定文が続いたり、ないのもある。

閑話休題

正誤の判定をくだす国語力を持っていない。なのに文章を編集させてもらう。このあたり、笑止千万といつも自嘲。顧客に理解してもらえるようつとめてもつとめすぎることはないと胸にきざむ。

そのほかにも、「漢字」と「ひらがな」の分量というか、配分に違和感をいだく。なぜそうなるかは、入力システムに起因するかもしれない。WindowsにはMicrosoft IMEが標準装備されている。WindowsXPやWindows VistaのIMEの変換能力を知らないので間違っていたら指摘していただきたいのだけれども、95から使いはじめてろくな変換しないという印象をもっている。

何から何まで漢字に変換したり、前後の文脈を考慮していなかったりとさんざん。だから98のあたりからATOKを使ってきた。

今ではATOKも有料の辞書を多数そろえていて、私が使っているのは

をインストール。たとえば、先の段落で「そのほかにも」と入力した。そのとき、「その他にも」と変換する横に*注がつき、「そのほかにも」を推奨している。そのほかにも、「レポート」と入力すれば、*表記揺れと表示され、「リポート」が代替される(強制ではない)。

単語の意味を知らずにATOKにまかせてほいほい入力するのは本末転倒だろうけど、これらの辞書・辞典を活用すれば入力の「幅」をひろげられる。

まだまだ書きたいけどまたの機会に。重文とか複文にもふれたいし。最後にひとつ。

文章を書いていると、「表現」に悩む。とくに「名詞+動詞」の使い方。これを直すだけで文章のバリエーションはふえる。よくあるのは、

  • なんでも、「〜がある」と書いたり
  • なんでも、「〜をおこなう」と書いたり
  • なんでも、「〜を見る」と書いたり

してしまいがち。そんなとき、『究極版 逆引き頭引き日本語辞典―名詞と動詞で引く17万文例を購入されてみては。私はこれを傍らに置いて、とにかく引く。たとえば、今、何の気なしに開いたページに【面影】が記載されている。

おもかげ【面影】

抱く。失う。打ち消す。映す。描く。追い続ける。追い求める。追う。思い起こす。かき消す。探す。探る。しのばせる。しのぶ。備える。存する。保つ。伝える。……..

用例はまだまだ続くけど、これだけの単語を合わせられる。