携帯電話機能付き端末 WILLCOM D4

ついに発売される。「携帯電話機能」付き端末。WILLCOM|世界初 Windows Vista®、インテル® Centrino® Atom™ プロセッサー・テクノロジー搭載の通信端末 Ultra Mobile WILLCOM D4

速報 – ウィルコム、UMPC「WILLCOM D4」を発表によると、スペックは

  • 約188×84×25.9mm
  • 約470gの本体に5型ワイド(1,024×600)液晶ディスプレイ
  • Atom Z520(1.33GHz)
  • 1GBのメモリー
  • 40GBの1.8インチHDD
  • スライド型のQWERTYキーボード
  • 信機能はW-SIM、802.11b/g無線LAN、Bluetooth 2.0+ED
  • ワンセグチューナー内蔵

「通信端末」とは名ばかり。ほぼノートPC。MS Officeまでインストールされているとか。ほんとかよ。

マイクロソフトのオフィスソフト「Office Personal 2007」を搭載し、WordやExcel、PowerPointなどが利用可能。ワンセグ機能も搭載し、テレビを見ることができる。また、これまでのウィルコムのスマートフォンと同様に、PHS回線を使った通話もできる。Bluetooth対応の専用ハンドセットを別売で用意する。

via: ウィルコム、Vista搭載の新モバイル端末「Ultra Mobile WILLCOM D4」を発表:モバイルチャンネル – CNET Japan

年々、日本の携帯電話は高機能化していく。日本の閉鎖された市場で通用する高機能化。海外からながめれば異質。携帯電話でワンセグといえば、韓国ならいざ知らず、欧米では素っ頓狂な声があがるくらい夢の世界。ただ、携帯電話の高機能化にヒトはよりそっていない。どちらかというと、コミュニケーションツールと化し、10代はパケホーダイ加入必須。モバゲー絶対。メールオンリー。電話ってナニ?みたいな状況。右手に携帯をにぎりしめて歩く。20代後半から30代はスマートフォン的な使い方を模索しはじめたり、ワンセグやらおサイフなど。筆頭は音楽。

携帯電話の中で「音声」が主役の座から降りて久しい。次の主役は? 文字と音楽?

そんなことをつらつら考えると、現時点で行き着くところは「携帯電話」以上「ノートPC」未満。CLIEが撤退したようにPDAは日本では馴染まないと指摘されたはずなのにゾンビになって現れた。ゾンビは市民権を得て人間に。PDAになかったもの、「通信」が一体化している。

OSにVistaを選択したあたり、ちょっとドン引きだけど、 WILLCOM D4があれば、どうにかなる。通信機能を備えているので、ローカルにファイルがなくても「あちら側」にとりにいけるし、VPNで社内のファイルサーバーや自宅のサーバーにアクセスすることもできるだろうし。

問題は「バッテリー」と「携帯電話」以上「ノートPC」未満に変身したことで起こりうる「故障」。それと価格。月々の負担は

価格は新規購入時の場合12万8600円。ただし、分割購入サービス「W-VALUE SELECT」を利用し、月額3880円の「新つなぎ放題コース」を契約した場合、ユーザーの月額負担額は5980円になるとしている。

via: ウィルコム、Vista搭載の新モバイル端末「Ultra Mobile WILLCOM D4」を発表:モバイルチャンネル – CNET Japan

月額負担額5980円を「高い」と受け止めるか。というよりも、通信会社はいよいよ虎の尾を踏んだ気がする。「携帯電話機能付き端末」を具現化した。あとはノートPCを越えない程度の「高機能化」していく。それは「携帯電話」よりも狭い。「携帯電話」と「ノートPC」の両方が競合。ニッチであっても、他の会社は追随すると思う。次はイーモバイルと日本通信あたり。3社が常時接続の価格競争に突入するか、あるいは携帯電話機能付き端末の価値を訴求して価格競争を回避するか。前者を選べば、ひょっとすると、大手3社は青ざめるかも。特にビジネスユーザーの多いドコモは49%から一気に「ああ、やっとフツーのシェアだね」と微笑まれる数値まで崩壊するかも。実に楽しみ。