あなたにとって一番大切な人が、ある日突然いなくなったら
録画していた金スマを見た。森山良子さんが出演した以来、見たのは2回目。前回、出演された時に「涙そうそう」の歌詞にこめられた亡き兄への思いを淡々と語られた。
今回のvol.2では、3人の方の「一番星」について。ある人は「夫」であり、ある人は「姉」、そして「娘」。みんな死別である。
放送を見て号泣するもあり。なぜ、死別ばかりなのだと疑問に思うもあり。ただただ見つめるだけもあり。人それぞれの感じ方は千差万別。
自分も10歳で祖父と死別した時に、その前後半年ほどの記憶がほとんど残っていない。母親に、「おじいちゃんと僕に、なんで明日がないねん?」と問いかけたことも覚えていない。「死」が理解できていなかったことだけは確か。仮通夜の日、「おじいちゃんが帰ってくるで」と言われて、笑って喜んでいたようだ。
そして、一番大切な人がある日突然いなくなることは、「死別」だけでなく、文字どおり「いなくなること」もある。大切な人と別れるなら、その人は大切ではなかったといえるのかもしれない。それでも様々な事情があって、「いなくなる」こともある。
その時々に「大切な人」と出会う。その度に祖父の体験がトラウマとなって、「この人との明日がないのかもしれない」という恐怖を極度に感じることもあった。
自分なりにその恐怖を解決できた今は、「アホやったなぁ」と失笑する。反対に「次がないのだと」ということを忘れてしまう時すらある。
大切なのは、「自分なりの心の均衡をたもつこと」。当たり前のこと。「明日もあるさ」と「明日はないかもしれない」の心地よい緊張感のある日常に身をおく。一番大切な人と「明日がある」にはどうすればいいかを考え、「明日がなくなったとき」にありのまま受け止められるようになるには、どうすればいいかを悩む。
そんな日常に息詰まることもある。それに、そんなことばかり考えて生活できなければ喜劇。心地よい緊張感から感情が、大きく振れてしまう時もある。
それでも一日を"日日是好日"と愛おしつつ、"足を知ろう"とする。
好きな事に仕えることができ、心の均衡をたもつべく心身や技芸をみがいていく。疲れる時があるのも小気味よい。そんな毎日を過ごすと、もうすぐ私も父が祖父を亡くした年齢になる。
『涙そうそう』 古いアルバムめくり ありがとうってつぶやいた いつもいつも胸の中 励ましてくれる人よ 晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔 想い出遠くあせても おもかげ探して よみがえる日は 涙そうそう
一番星に祈る それが私のくせになり 夕暮れに見上げる空 心いっぱいあなた探す 悲しみにも 喜びにも 想うあの笑顔 あなたの場所から私が 見えたら きっといつか 会えると信じ 生きてゆく
晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔 想い出遠くあせても さみしくて 恋しくて 君への想い 涙そうそう 会いたくて 会いたくて 君への想い 涙そうそう