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100年前にもどった

ポークカレ

−−昔の音楽家にはパトロンがいましたよね

 坂本 20世紀の約100年間が特殊な時代でね。結局、元に戻ったみたいなもんですよ。(音楽家にとって)結局まだ、お金になるのはライブじゃないですか。エジソンが(蓄音機を)発明する前は、音楽は全部ライブ。むしろ、健全な姿に戻っているのかもしれません。

via: 【話の肖像画】音楽は自由にする(下)音楽家・坂本龍一(57) (1/2ページ) – MSN産経ニュース

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名称「お年寄り」に惑わされる

先日、JR鶴橋駅でY先生との別れ際、「身も蓋もない話を身も蓋もなくないように話すことが大切」と言って失礼した。Y先生は、わからないと口したけど。もちろん、僕もわからない。だけど、大切なような気がする。だから、自戒をこめて身も蓋もない話をひとつ。まだ、身も蓋もなくないように書けない。知性を纏っていないということ。

  • 「少しやったら、話してもええよ」と携帯電話で大きな声で話をする老人。5分経って続いている。イオンラウンジ。満室。周囲は眉をひそめる。
  • 僕が本を手に取ろうとしたら、隣で立ち読みしていた老人は、読んでいた本を平積みに放置して去っていった(もちろん平積みされていない本)。
  • 「40代といっても、昔と比べ、今は幼稚な20代に見える人が多い。子供のころからぬくぬくと育ち、見た目だけでなく、中身も20代の人がいる」と67歳の人(識者らしい)がコメントする。20代の人に失礼だな、と思い、下品だな、と思う。

こんな記事を目にした。今に始まった話じゃない。

自治体の窓口に言い掛かりに近いクレームを言う高齢者も目立つ。宮城県の話では、県政相談室で2時間近く質問を続けたり、10年以上前の事案の回答を求めたりするお年寄りがいるという。

高齢者の粗暴犯の増加は全国的な傾向で、2008年版の犯罪白書は「高齢者だからといって良識をわきまえているわけでなく、社会生活の中で高齢者を指導、教育する方策を考えるべきだ」と指摘している。

via: 河北新報ニュース キレる高齢者急増 粗暴犯12倍にも 東北

テレビは広告収入が激減して青息吐息。視聴率をわざわざ減らすようなテーマを取り上げない。「お年寄り」を取り上げない。仮に取り上げたとしても、「急増する老人の万引き」ぐらいか。積極的に巣鴨へ出かけているのかしら、と勘ぐりたくなる。どうやら国民を代表する意見は巣鴨にあるようだ、と僕は納得している。

  • お年寄りだから知恵を持っている
  • お年寄りだから良識ある言動だ
  • お年寄りだから…..

名称「お年寄り」に惑わされる。お年寄りを頭から削除しよう。若者を眼から削除しよう。目の前にいる人は何者だ? 何者? それを見極める眼を涵養したいと切望する。そのためにふりほどかなければならない概念や基準はたくさんある。

おそらく明治の人は、言っただろう。

「40代といっても、昔と比べ、今は幼稚な20代に見える人が多い。子供のころからぬくぬくと育ち、見た目だけでなく、中身も20代の人がいる」

と。

否、ローマの人は、言っただろう。

時間が短く、空間が狭い人の言葉に苛立ってはいけない。冷静に。目の前を見よう。見えてないものを死にものぐるいで見たい。

何のために会うのだろう?

G8が始まったらしいと思ったら終わったらしい。「らしい」毎日を送っていたので、「らしい」を出汁に日常のギモンを。洞爺湖サミットについてネットで流し読む程度しか知らない。イギリスでは「豪華なディナーを食べながら食糧危機を語る」と非難されているらしい。日本が投じたサミットの費用は600億円。400万人のエイズ患者の年間治療代に充てられるらしい。いずれの「らしい」や「成果」に関心を持たず。メディアの論評を知らない。

G8 洞爺湖サミット

ただひとつのギモン。そもそも「何のために会うのだろう?」というギモン。こんなこと誰もが抱いているギモンだからなにもブログに誇張するまでもないと思うけど。調子にのってみる。テーマはナニって意味の「何のために」じゃなく、移動について。G8の首脳が事前に日程を告知してまで一個所に集まる理由を理解できない。インターネット全盛の時代、一つの場所にわざわざ移動してきて警備をつける理由がどこになるのだろうかと。有限のエネルギを効率的に分配しようとするとき、最小の移動を考えることも必要ではないかと。

国連にIRCサーバ を置き、各国の首脳がIRCクライアントに接続すれば移動しなくてすむ。サイバーテロと盗聴への対策費用は600億円を上回るのかな。別にそんな大仰でなくてもテレビ電話でも。通訳はややこしいのかな。

メールやチャットの文字ベースに加えて、Skypeのように映像+音声といったツールはある。それにWikiやメーリングリスト、グループウェアのように議事録や会議録、記録を保管したりディスカッションするツールもある。

バーチャルかリアルかなんてナンセンスで境目がなくなりつつあるなか、「何のために会うのか?」という病識を持ち続けておけば、自分のなかの中庸がすくい取れるような気がする。

堺雅人の徳川家定 実像と虚像

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猫猫先生もやばいぞとおっしゃる篤姫 (NHK大河ドラマ)。たしかにやばい。以下、敬称略。

何といっても、「実は賢君」だというフィクションの将軍がまずかったね。原作とも史実とも違うのだが、うまい。宮崎あおいまで最近かわいく見えてきて、大変やばい。フィクションと割り切って考えれば、シナリオの質は高いのである。

via: やばいぞ「篤姫」 – 猫を償うに猫をもってせよ

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立ち止まってスルーしてみよう

「恥ずかしい」「愚かな行為」とか。事の発端はたしかどこかの短大の学生が書いた落書き。それが京都の大学から高校野球の監督の解任にまで発展。発端となった短大には抗議が数百ほど寄せられた(らしい)。内容は「処分が軽すぎる」。何か目をひく報道が姿をあらわすと芋づる式に露呈する。だったらイタリア・フィレンツェの大聖堂の日本語の落書き(全体の1割程度)をすべて映せばいいのにと思う。「ニュースになりそうな落書き」をピックアップしたんじゃなかろうと妄想も。

イタリアの新聞各紙は1日、1面でカラー写真などを使い一斉に報道。メッサジェロ紙は「集団責任を重んじる日本社会の『げんこつ』はあまりに硬く、若い学生も容赦しなかった」と報じる。

フィレンツェに限らず、イタリアでは古代遺跡はスプレーにまみれ、アルプスの山々には石を組んだ文字があふれる。その大半がイタリア人によるものだ。同紙は「日本のメディアによる騒ぎは過剰だ」と、日本人の措置の厳しさに疑問を投げ掛けた。コリエレ・デラ・セラ紙も「行為はひどいが、解任や停学はやり過ぎ」と論評した。

一方でレプブリカ紙によると、大聖堂の技術責任者、ビアンキーニ氏は「日本の出来事は、落書きが合法と思っているイタリア人にはいい教訓だ」と語った。

via: 落書き:伊紙「あり得ない」 日本の厳罰処分に – 毎日jp(毎日新聞)

集団責任を重んじる日本社会のげんこつ、という文字。おお、テンプレートされた日本ってやっぱりあるんだ。こっちも同じような視線。ナポリのゴミ問題やら。ひとつの事件が契機に互いが改善されるとしたら歓迎だけど、垂れ流すことが目的になってしまうのはかんにん。そんな矢先のHack。これなんて思い切りスルーすればいいニュースだと思う。北海道でサミットが開催されるので、そろそろと腰を上げて警備を強化した矢先の出来事だったらしい。面目丸つぶれ。落書きした本人は英雄に。ならば「オレも」と模倣犯が蠢動しはじめる。それをまた報じる。エヘ、オレもニュースになったよ。

同署によると、落書きされたのは2両目で、幅約5メートルにわたって、赤や青の塗料で「Hack」などと書かれていた。センターは新幹線の点検や整備をする施設で、最終の回送列車が到着した1日午前0時過ぎ以降に落書きされたと見られる。1日未明には約20本の新幹線が止まっていたが、落書きされた車両は最も外側だった。

via: 新幹線側面に「Hack」の落書き、車両センターに深夜侵入か : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

毎夜流れる殺人のニュース。そのおかげで物騒になったと思いきや(否定はしないけど)、殺人件数は減少している(参照: google先生)。東京に集中した放送局が「全国で等しく知る必要があるから」みたいな錦をふりかざして北は北海道で起きた殺人を最南端で放映してくれる、そんなすばらしいシステムの恩恵に浴している証かもしれない。

テレビのコンセントを抜いておこう。エコらしいし。あっとコレも毎日流されるニュースのおかげだな。

[Review]: 日本という方法

日本という方法―おもかげ・うつろいの文化 (NHKブックス)

コメンテーターが「元来、日本という国は」なんて口にしたら「チープでシンプルなナラティヴ」の鋳型かもしれないと眉に唾をぬってみる。天皇制が日本史を仕切っていた歴史はなく、武士道は徳川初期や明治前期の所産とのこと。ならば、日本が単一民族国家である説にいかが答えようと問われれば、その説は『単一民族神話の起源―「日本人」の自画像の系譜』によって論破された(らしい)。なるほど日本の歴史の年表を眺めたとき、「○○時代」で区切られているだけで、縄文時代から現代まで一本道で描かれる。世界史に散見されるような国そのものが変わったり王朝の交代などない。驚くばかり。だからといって、一貫性を主張するのは早計だ。

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Bill Gatesが語る3つの施策

1,100人のエグゼクティブが集ったbreakfast。そこでBill GatesとCraig Mundieがスピーチした内容に本邦との位相の違いを痛感。Craig Mundieはマイクロソフトの最高研究戦略責任者。彼が質疑応答で語った連邦議会への苦言?!

Members of representative democracy are supposed to know how to balance those competing goals, but Congress’s decisions are “too skewed to the short term right now,” Mundie said.

via: Gates, Mundie: Congress must make trade-offs to propel tech’s future | Tech news blog – CNET News.com

「矛盾する目的」のバランスをとる方法を議会制民主主義のメンバーなら知ってるはずと前置きしつつ、今の議会は「短期の目的に偏りすぎ」と指摘してる。世論調査とのにらめっこせざるを得ず、シリコンバレーの主張を政策に組み込んでもらうのにご苦労されている様子。

ここまでは日本も同じ。財政緊縮と格差是正の両立とか。目も当てられないけど。

じゃぁ、「短期の目的」じゃなく「長期の目的」はというと、Bill Gatesが連邦議会で提言したと。3つの施策。

Gates was on Capitol Hill Wednesday morning speaking to a House of Representatives committee about the need for three major areas of action: increasing the number of H-1B temporary visas and green-card permanent visas that are allotted to high-tech workers; increasing investments in federal research programs; and focusing on ways to improve the educational system, particularly in the math and science fields.

via: Gates, Mundie: Congress must make trade-offs to propel tech’s future | Tech news blog – CNET News.com

Bill Gatesが演説した3つの施策

  1. ハイテクエンジニアへ発行するビザやグリーンカード枠の増大
  2. federal research programsへの投資の増額
  3. 教育、とりわけ”数学”と”科学”のシステムを改善

なんだか「目線」が違うというか。日本がこの3つに取り組む姿勢がないというわけじゃない(1.は論点が別だけど)。ただ、最近の「上げておいて落とす」ような報道や批判の矛先を眺めると、「成長」をどこに置き忘れたかのような印象。

「成長」といっても高度経済成長期のような奇跡じゃなくて、sustainable noninflationary growth(インフレなきはちょっとね…..)を構築できる「長期の目的」がもっと語られないかと傍観。

まぁ、ねじれている間に今までのウミを全部出しちゃえよと思うけど。