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歯科医もワーキングプア
- 2008-01-24 (Thu)
- Round Up
ワーキングプアが深刻なのかと眺めていたら高学歴者(非常に優秀な研究者)のワーキングプアもメディアが報じないところでささやかれ、ヨーロッパでは「千ユーロ世代」が話題にのぼっていたり。で、ついに弁護士はじまったなと思いきや歯科医も。歯科の先生方については何を今さら感が漂ってますが。
歯科業界に限定すればもう少し酷くなるでしょう。需要と供給が不釣り合い。数十年程度先に産科医や小児科医と同じ状況になるまでつづく。ただし、産科医や小児科医ように「やってられねぇや」とつぶやき減っていくかにギモン。あと患者側の認識とシステムに開きがありすぎ。
産科・小児科・救急医療を中心に「医療崩壊」が各地で社会問題化する中、歯科医療がより危機的な状況にあえいでいる。[...]歯科では73項目にわたる保険点数が20年間も据え置かれていることが影響している。歯科医師や歯科技工士らに支払われる診療報酬は先進国に比べ極めて低く、歯科医師の5人に1人が年収300万円以下、歯科技工士の3人に1人が200万円以下の”ワーキングプア”状態に置かれているという。
歯科医師の5人に1人が年収300万円以下、歯科技工士の3人に1人が200万円以下。たしかに零細企業や中小企業程度の給料を支払っていたら、個人開業の歯科医院は続けられない。一人開業の歯科医院なら売上の頂点は固定される。青天井じゃない。
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[Review]: 想像のレッスン
- 2007-05-05 (Sat)
- Review
「一人で食事をする」と「数人で食事をする」—–仮に同じものを食べたとしよう。違いは何か?
想像力というと、よく論理的な思考と対比される。空想や夢想はそうなのだろうが、想像力はちがう。眼の前にあるものを足がかりとして、眼の前に現れていない出来事や家庭をのびやかに想像すること、あるいはそれを論理的に問いつめてゆくこと。これは、科学や宗教や芸術、あるいは政治や倫理や<他人への>思いやり、それらのいずれにおいても根のところで働いているはずの、わたしたちの力だ。それがいまひどく萎縮している。 〈想像〉のレッスン P.27
食事のとき、「味覚」を他人と共有しにくい。眼前の光景や周囲が奏でる音、漂う香り、これらと「味覚」は異なる。だから家族でいっしょに食事をすると、母親はその都度声をかける。
「きょうはどう?」
この一言によって、それぞれが他人と共有しにくい味覚を報告しあう。社会生活を営む人間の間に行われる知覚・感情・思考の伝達。「誰かとともに食事をする」時間をつうじて想像力が育まれる。幼いときから孤食であるか否か。
想像力は特別な能力か。もしそう問われたら、私は否。本書の帯に記されているとおり、「微かな違和の感覚を掬い取るために日常の<裂け目>に分け入る」ことができれば想像できる。「見る」ことができれば「違和」を感じ取れると私は思う。
しかし、「見る」と「違和」が私にはわからない。
- 「見る」とは一体何か?
- 何を「見る」のか?
- 「違和」とは何か?
本書は「見る」と「違和」をアートに依拠している。それがユニーク。アートが「見る」の野生を甦らせる。先生自身が、「思いのつくまま訪ねた”アート”のシーンを思いつくまま繋いでいった本」とあとがきに記されている。
音楽・映画・写真・絵画・オブジェ・小説・前衛…etc
あらゆるジャンルのアートが縦横無尽に駆けめぐり、そこに潜む違和をむき出しにしていく。そして、「違和」を日常と対比するのではなく融合させていくことで、「見る」野生を甦らせる。
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