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5分で検索できる数字 月収245万円の歯科医院なら?
- 2008-12-05 (Fri)
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あくまで予想です。あと数字のマジックも含まれます。パナソニックの2009年3月期連結決算の業績は、1600億円ほど営業利益が少なくなるとの見通し。
パナソニックが2009年3月期連結決算の業績予想を下方修正することが27日、明らかになった。午後に発表する。世界経済が急減速したためで、4月時点で5600億円と予想していた営業利益が、1600億円以上少なくなり、4000億円を割り込む見通しだ。
via: パナソニック3月期下方修正 営業益1600億円超減: メガ電機へ ~パナソニック・三洋~ : 特集 : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
で、「日本 平均 給与」と検索すると、平均年収はおおよそ430-460万円だそうです。では、1600億円を500万円で割ります。答えは32,000人。深刻なのは一目瞭然、報道は解雇ばかりを焦点にあて、身近な数字に置き換えて事態を冷静に伝える熱意を失ったようです。
さて、車はどうか。以下のとおり。
一方、日本メーカーではトヨタ自動車(33.9%減)をはじめ大手が軒並み3割以上減少した。
売上高が3割減少です。では、歯科医院に置き換えます(歯科医院の顧客が多いので)。「5分で検索」なので厚生労働省の医療経済実態調査を調べられませんが、うろ覚えで書くと、確か、開業医の平均年収は4000万台。ということは、月収約350万円。もちろん、境界条件が同一なわけありません(保険収入ですから)が、350万円の3割減は、105万円。
11月度の月収が245万円なら、経営している歯科医院は、どうなりますか?
で、ホンダがF1から撤退するらしい。
米CNNなどは4日、ホンダが来季、自動車レースの最高峰F1シリーズからの撤退を発表する見通しであると報じた。それによると、ホンダは年内にチームの買い手を探し、見つからなければF1から撤退する。
さらに百貨店。
日本百貨店協会がまとめた全国百貨店(92社・281店対象)10月度売上高は、5845億円。既存店ベースで6・8%減と8カ月連続で前年実績を割った。高めの気温で秋冬商材が苦戦したことに加え、消費マインドの冷え込みから引き続き高額品の低迷も見られた。
via: 全国百貨店10月度売上高、衣料品9・6%減 - 日本繊維新聞 繊維・アパレル・ファッション業界のニュース&情報
もう改装の投資すらできない可能性も。
売り上げ不振を受け、百貨店の改装計画の延期や凍結が目立ってきた。東武百貨店は池袋本店の09年度の改装計画を凍結。伊勢丹と三越も新宿、日本橋の両本店の改装を1年以上遅らせる。11月も苦戦は変わらず、投資計画の見直しが広がる可能性がある。
なのに、ユニクロはといえば。
ユニクロの国内11月度は、既存店の売上高が前年同月に比べて32・2%増となり、過去最高の月間売上高を達成した。客数は25・7%増、客単価は5・2%増だった。不況の深刻化で百貨店や専門店が前年実績を割り込むなか、ユニクロの独り勝ちが一層鮮明になった。
via: ユニクロ11月度、既存店売上高32%増 独り勝ち鮮明に - 日本繊維新聞 繊維・アパレル・ファッション業界のニュース&情報
単純に安いからでしょうか?
とはいえ、給料は昇給し、12月の賞与は支給されることがあたりまえだと思う人はいる。自分たちの給与や賞与はマストな人が削減しましょうと囁く。そういうもんです。
どちら側か。それとも鳥瞰するか。
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あれこれもそれもどれも
- 2008-11-01 (Sat)
- Review
大切なのはわれわれが生き延びていくための「知恵(Wisdom)」であり、それは社会情報から精選されたエッセンスであって、身体をもったわれわれ人間が随時、あたえられた状況や文脈に応じて紡ぎ出すものです。やたらに機械情報ばかり集積しても、かえってその努力の妨げになるだけです。
真のアイデアを練るには情報は少ない方がいい、という逆説さえ成り立つのです。『ウェブ社会をどう生きるか』 P.139
教授(専攻は情報学とメディア学)が唱える逆説に頷いた。逆説の発想を敷衍すると他にも通用する。例えば断食。断食をすれば、身体の調子が良くなるらしい。体験していないし、仕組みを知らないのであやふやな情報だけど、体験者はそう言っているとのこと。
ふと思いついたのは、人生相談。人生相談を、あの人やこの人に相談して、人数分の解答を貰って、結局、何をどうすればいいのか見失ってしまった、なんてお話。ともすれば、最初の「悩み」を忘れる。
僕の場合、情報断食が当てはまる。テレビを断食すれば、調子が頗るよい。少しずつインターネット断食もしてみたい。ネットを断つのではなくネットの情報を断食する。
人生相談と似た陥穽を今思いついた。ウェブサイトの場合、「あれもこれもそれもどれも」といった具合に、問題点を指摘できるけど、結局、何から手をつければいいのか迷ってしまい、何もしない、あるいはできなくなったりする。何かを継続できない、継続できる要素を発見できない。「私は○○を嫌い」で終わるときも。その嫌いな理由を訊ねると、大半がイメージであって、始末の悪い場合、やってもいないのに嫌いと判断しているように見受ける。
そうなってくると、「真のアイデアを練るには情報は少ない方がいい」ではなく、「本当にやらないためには情報が多い方がいい」と考えてしまう。
PDCAという経営用語があって、会議や助言業務の言葉遊びに使われる。PやDが機能してCとAが機能しないとき、原因は、CからAの過程で、「やたらに機械情報ばかり集積して」しまい、結果、「あれもこれもそれもどれも」と「言葉」だけが浮かび上がって、「あれ、Aって何だっけ?」となってしまっている、と自己評価している。だから、とにかく削ぎ落としていくように心がける。
削ぎ落とすために、「何を考えなくてはいけないか」と「問題は何か」を考え抜く。もちろん、やりながら。考える内容が見つかって、問題を表出できれば、余計なことは考えない。機械情報を蒐集しない。可能な限り複数の人格から反証させるように試みる。
と、書いてきて、矛盾しているなと気づいた。まだ明快な理路を書けない。ほど遠い。
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休刊と閉店
- 2008-10-30 (Thu)
- Article
リアルシンプルが休刊する。定期購読していたので残念。参考になる記事が多かった。発刊当初から広告掲載が多く、少し気がかりだった。コンセプトからして、大半の企画記事が商品とのタイアップだった点は仕方ないところ。扱う商品はツボを突いていたので納得。
今年に入ってから雑誌が続々と休刊している。
読売新聞東京本社の発行する週刊誌「読売ウイークリー」が、12月1日発売号をもって休刊することが、28日わかった。
関係者によると、インターネットの台頭など情報インフラの変化に伴って広告収入が減少。部数も伸びず、赤字に陥っていたという。同社は29日にも関係先に休刊を告知するとみられる。
「月刊現代」「ロードショー」「論座」「主婦の友」など今年は有名月刊誌の休刊が相次いでいるが、雑誌不況の波は週刊誌にも及んできた。
休刊の原因はどれも「広告収入の減少」と「部数の伸び悩み」。だけど、マイナな雑誌は今も続いている。メジャな雑誌の特定の分野は、役割を終えようとしているなんて書くと短見だろうけど、メディアという理由だけで支持されていた分野の雑誌は部数減少に歯止めがかからないかな、と思う。マイナな雑誌のコンテンツは優れているし、仮にインターネットが台頭しても、ネットと雑誌が相互扶助の効果をもたらしている、と観察している。
愛読している雑誌が休刊したときの気持ち、それは、通いの店が閉店したときのガックリした気分に似ている。近くのイオンのテナントで営業していたうどん屋が閉店した。かなりショック。家の隣のお好み焼き屋も閉店(こちらは開店後1年以内に閉店と予測、結果は1年遅れての閉店)。他にも近所で閉店が相次いでいる。閉店の理由はわからない。立ちゆかなくなったかもしれないし、ハッピーリタイアメントかもしれない。
コンテンツはさほどよろしくなくても繁盛している店はある。なんでと訝っていると、優れたメディアを持っていた(らしい)。コンテンツは優れているのに、メディアがさっぱりなおかげで苦戦している店もある。
コンテンツが優れていれば、何のメディアを選択して集中するか。日本のクラフトマンがウェブサイトを使って海外に向けて販売する。国内はというと、数寄者と名士と若者だけが関心を寄せている。
アメリカでは新しいチャレンジが始まった。
タグ: management, marketing創刊100年を誇る米有力紙クリスチャン・サイエンス・モニター(本社ボストン)が来年4月から日刊紙の発行をやめ、ウェブサイトを中心にしたニュース媒体に変わる方針を28日、発表した。米国の全国紙が紙媒体から事実上撤退する初のケースとなる。
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伝達+共感=理由
- 2008-10-15 (Wed)
- Diary
「理由は必ずある」紅子は頷きながら言った。「ただし、その理由が、言語として他人に伝達可能かどうか、あるいは、たとえ伝達可能であっても、他人の共感を得られるかどうか、という問題が残るだけなの」
「コンサルタント(のような仕事)をしないの?」と、歯科医院の先生から不時の質問を受ける。それについて、僕は上手に回答できない。「コンサルタント」は名称だ、と考えているからかな。
何度も書いているように、歯科医院は収入の天井が決まっている。青天井に近づけたければ、医院の数を増やすかフランチャイズ化するか(例外は、一口腔の治療費として、千万円単位を請求できる医院)。そういう前提に立って、B/SとP/Lを分解してみれば、各勘定科目へ振り分けられる数値は自明。一昔前なら、「所得率」からおおよその所得を算出できた。今は知らない。
だから僕はいたってシンプルに考えている。それが、「伝達と共感」。
わずか7年間で出願者が数十倍に急増した品川女子学院の6代目校長・漆紫穂子氏は、「人は変えられない、目標は伝わらない、人は管理できない」と言う。送信者(校長)が、いくら伝達しても、受信者(教師)のスイッチが入っていなければ、伝達されない。そして、スイッチが入ったとしても、受信できる信号でなければ共感されない。
送信者と受信者の関係を経営者と社員に置き換える。それは早計だろう。だけど、歯科医院は置き換えられるかも、と考える。だから、●●理論やカタカナセオリーを駆使したり、××制度を導入するよりも、「伝達と共感」を涵養するよう注力する。全身全霊。視覚と聴覚を研ぎ澄ます。もちろん、僕が理論や制度をまったく知らないという単純な「理由」があるけど。
送信者は、受信者のスイッチが入るまで「待つ」こともあるだろうし、ときには、信号を変換しなければならない。送信者の信号を受信できない受信者はいる。伝達するために苦悩する送信者の姿を受信者が「見た」とき、受信者であるスタッフは、はじめて「気づく」。その構造は、スタッフと受診者へそのままトレースされる。その気づきが回路にスイッチを入れる。同じ苦悩が始まる。
苦悩が思考を洗練する。伝達可能な言葉を創作する。共感を得たい欲望を孵化する。じっとしていられない。
伝達するために何を削除して、何を言語に生成するか、共感を得られるために、何を削除して、何を視覚化するか。それを考えるのもまた「理由」だと思う。
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揚げ足をとる
- 2008-09-29 (Mon)
- Diary
27日の土曜日、近江舞子へ行くために近江今津行き各駅停車に乗った。車内にいた2人の女性が、ドアの上に差し込んである路線図を見ていた。停車駅でも調べているのかなと、僕はチラリと女性を見た。「コレ、嵯峨野線や」とつぶやいていた。彼女たちは、雄琴温泉で降りていった。そのあと、比叡山坂本と堅田で、乗客の半分以上が降りた。のぞかな風景が続いた。
堅田駅を過ぎた頃、男性の外国人が、路線図を見ていた。さっきの女性が見上げていた路線図。男性は、車内で爆笑していた5,6人のなかの1人だ。日本語のアナウンスを理解しているのか、それとも、音で聞き分けているのか、いやいや、そもそも男性が何を知りたいかなんて僕はわからないから興味津々で眺めていた。男性たちは英語で会話して爆笑していた。こんなとき英語で話しかけることができたら違う世界をのぞけるなぁ、と妄想していた。
湖西線の車両に嵯峨野線の路線図。めずらしい光景じゃない。湖西線や嵯峨野線は、まだ古い車両(緑と橙)が走っている。嵯峨野線で走っていた車両で、路線図を差し替える手間が惜しいのだ、と推察。物量としての人を減らした結果、想像力を失った。1人の人間が多角的な視点で想像できれば、数分で終わる作業すら惜しい、といったところか。
先ほど、WAKWAKから[重要]と記載されたメールが届いた。件名は、”[WAKWAK-information] 【重要】フレッツ接続用DNSサーバの変更について”、差出人は、”support”とだった。ちゃんとした組織が、意味不明の差出人メールを送信してくるのかとびっくりした。僕は、件名より先に差出人を確認するから余計に目に付いた。
メールを読んで、「伝える」ことの難しさを痛感した。
拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は WAKWAKをご利用いただきまして誠にありがとうございます。WAKWAKでは、信頼性向上、セキュリティ強化を目的として、フレッツ接続用DNSサーバの変更を実施しております。DNSサーバのIPアドレスはインターネット接続時に自動で設定されますが、手動にて既存のフレッツ接続用DNSサーバのIPアドレスを設定されているお客様につきましては、新しいフレッツ接続用DNSサーバへの設定変更をお願いいたします。詳細は下記のとおりとなります。
新しいフレッツ接続用DNSサーバはWAKWAKのフレッツ回線からのみご利用いただけます。なお、既存のフレッツ接続用DNSサーバは平成21年3月末を目途に廃止させていただく予定です。該当するお客様は早めの設定変更をお願いいたします。
お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力を賜わりますようよろしくお願い申し上げます。
「手動でDNSを設定している人」へ注意を喚起するためのメールなのに、「DNSサーバーがいつから切り替わるのか」は記載されていない。注意書きには、
平成21年4月以降は、既存のフレッツ接続用DNSサーバは使用できなくなり、ホームページの閲覧が出来ないなどのエラーが発生しますので、必ず設定変更をお願いいたします。
と書いてあるけど、「いつから」は書いてない。「実施しております」と書いてあるので、すでに切り替わっていると思う。万が一、まだ切り替わっていなければ、DNSの設定を変更すると、「ホームページの閲覧が出来ないなどのエラーが発生」する。DNSの手動設定なんて少ないと判断しているかもしれない。
- 手動でDNSを設定している人が何を知りたいかを想像していない
- 手動でDNSを設定している人に何を伝えなければならないかを考えていない
ことが重なるとこうなるのか、と参考になった。
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価格? デザイン? 文化?
- 2008-09-29 (Mon)
- Diary
エディ・バウアーの大津パルコ店が、9/30で営業終了するとのこと。さっそく行ってみた。2007年に開店して、1年ほどで撤退。THANKS SALEのハガキには、「諸般の事情」と書いてあった。5Fにある紀伊国屋書店へよく足を運ぶので、諸般の事情がよくわかる。
店内の洋服は、20〜30%off、秋物の新着は定価のままだったので、別の店にまわすのかな。それにしても、安いなぁと思った。ボタンダウンの長袖シャツなんて2,900円ほどで売っていた(50%以上のOFF)。パッと見た限り、デザインやつくりに不満はない。だけど売れてない。それもそのはず、店内にお客がいない。閉店セールに客が来店しないのだから、1年間の営業も推して知るべし。
1時間ほどウロウロした。その間、何がダメなのか思いを巡らせていた。価格, デザイン, 文化, 接客, 雰囲気…、自分でバカだなぁと呆れるけど、どうしても何がダメなのかなぁと観察してしまう。ユニクロより高い。GAPとテイストが似ているようでそうじゃない、だけどテイストの違いがわからない。パンフレットを眺めると、湖や山、草原を背景にしたモデルの写真が多い。とにかく伝わってこないことだけが伝わってくる。
店を出たあと、すぐ目の前にあるユニクロをのぞいた。こっちは人、人、人。キャンペーン中らしい。レジには20人ほど並んでいるし、6,7つある試着室も列を作っていた。店内の人は、ぶらぶら歩くより、買うぞと意気込む人のほうが多いように感じた。どんな人が買い物に来ているのか、ひととおり眺めて、店内のスタッフの動きとアナウンスを聞いて、ユニクロを出た。価格の訴求力を再認識。
伊丹十三氏の『スーパーの女』に、「安かろう悪かろう」というセリフがある。今なら食べ物にフォーカスがあたるし、他にもあてはまる商品はたくさんある。洋服に付けられたMADE IN CHINAのタグを見て、座りの悪い感情が交錯。しょうがいない諦めと昔ほどダサクない納得感が、しょうゆとんこつのようにからまっている。色やデザインもおかしくないといえばおかしくない。
洋服のような「形」の商品ですら、「伝える」ことが大切になってきた。ましてや、「形」のないモノは、「伝えなければならない」ことが商品だ、とメモしておいた。
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立場が変われば何が変わるか
- 2008-09-18 (Thu)
- Diary
「外部評価が非常に低く、自己評価が異常に高い人間」のことを私たちの社会では一般に「バカ」と呼ぶからである。
via: アメリカの夢 (内田樹の研究室)
「バカ」を定義できる点が、年の功だと思う。断言に目くじらを立ててもしょうがない。そのとおりだろうし、問題は、「バカ」を自覚できているかどうか。読みながら熟熟考えた。
昨日、F財産コンサルタンツ京都のH氏とA氏と、ウェブサイトの打ち合わせ。場所は、接方来。はじめてのこころみ。こういうお店で、打ち合わせしてみると、いつもと違う発想がとびだすのでおもしろい。今回もやっぱり出た。ぜひアイデアを実行していただければ、と思う。
ウェブサイトを支援するようになって、今度が3度目のリニューアル(予定)。ウェブサイトは生き物だと再確認。立場が変わると、見方が変わる。見方の変化を俎上に載せられれば、サイトの訴求力がユーザーへ伝わる。
ところで、相手の立場に立って考えよ、と随所で見聞する。メディアに書いてあったり、誰かがしゃべっていたりと。言葉にするのは易しいのに、いざ行動に移すとほとんど手の届かない概念だと気づく(あきらめるのではない)。今夜、送信されてきたメールを読んで、冷静の平均台から落ちそうになった。かろうじて片足で踏みとどまった。私の立場を考えてメールを送ってほしい、なんて傲慢な希望を抱かない。ただ、もし(送信者である)自分が退職して、その後で、誰かが、まったく同じ内容のメールを送ってきたら、どう対応できるかを、(送信者に)考えてほしかった。それもワガママな望み。
右から左へ物事(あえて仕事といわない)を頼む姿勢を目の当たりにして、埒外の思考にふれる。20代なら暴言の一つでもはいて、イライラしていた。だけど、そのイライラする時間とイライラの感情がもったいないと思いはじめてから、事前に事態を回避するか、事後に傷口が広がらないように手を打つようにした。それでずいぶんイライラはなくなった。
右から左へ物事を頼むことを、「子供の使い」と呼ぶ。子供もかわいそうだと僕は思うけど、先人は、なぜ「子供」を選択したのか、まで深く考えたことはない。自分(たち)にとって疑問の余地がない行動が、外部の人間に奇異の感を抱かせることはしばしある。それは普通と異なっているだけであって、何が普通かを定義しなければ、奇異に映った原因を追及できない。
ところが、自分(たち)にとって疑問の余地がない行動が、外部の人間の目には「末期的」と映ることもある。これは、普通と異なっているのではなく、常軌を逸している。なぜなら原因を特定できているのに、取りのぞかれない、問題を放置したままだからだ。「それは組織の問題であって、私は組織の問題に汚染されていない」と自覚した時点で、侵襲されている。その自覚の総体が問題だから。
タグ: cognition, decency, management, republicご存じのとおり、「腐りかけたもの」は腐臭を発する。
それはわずかな、ほんのわずかな徴候から感知できる。
ふつうは「どうしてこんな奴が威張っていられるのかわからない奴が威張っている」というかたちで検出できる。
無意味にえらそうにしている人間がそこここに目に付いたら、その組織は「末期的」であると判じて過つことがない。via: アメリカの夢 (内田樹の研究室)
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適正利益で事業を続ける
- 2008-08-29 (Fri)
- Article
先日、歯科医院の院長先生と適正利益について話をした。歯科業界の業者が請求する金額に疑問を感じたから自分の分析を確認したかった。その翌日、引用記事を目にして驚いた。
住友化学では、蚊帳事業はもっぱら「社会貢献が目的」(米倉弘昌社長)と考えている。だが、主な購入先となっている国際機関からは、適正な利益は確保するよう要請されている。というのも、事業継続ができなければ、蚊帳の供給も止まってしまうからだ。
そのため、住友化学では「いったん上がった利益は学校建設などの形で、再度地域に還元することにしている」(米倉社長)という。
via: 米TIME誌も「世界一クール」と絶賛!アフリカで売れまくる住友化学の“蚊帳”(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース
国際機関は適正な利益を確保するように要請していると書いてある。そのとおりだと思う。無償では困るのだ。なぜなら、無償の行為によって生じる赤字が事業を撤退させてしまえば現地の子供たちが困る。だから事業を存続できる程度の適正な利益を確保してほしいと訴える。至極もっともな話だ。
ところが、日本の現場では反対の現象が見受けられる(と思う)。「社会貢献が目的」の行為は無償が当然であって、ややもすればビジネスですら無償が当たり前と勘違いされている。相談が無償なのも首をかしげる。相談する人は自分の時間を消費していると同時に、相談される人の時間も消費している。相談される人は営業だからしょうがない面もあるだろう。だけど、法律(弁護士は含まれないのかな)や医療などの専門家へ相談する行為を無償だと誤解している。
大学を卒業して5年ほど税務関係の仕事に携わっていた。その経験をふまえて、法律や手続きなどでわからないことを知人や友人に相談しないよう気をつけている(一度、優秀な女性に社会保険の手続きを甘えてしまった)。相談するなら報酬料金をきちんと払うべきだと考えているし、自分で調べられる範囲なら税務署や社会保険事務所へ出向いて聞いている。
適正な利益に絶対基準はない。それは相対基準であって、他者が高いか安いかと判断する。たとえば文庫本や漫画の価格は安すぎる、と私は思うし、歯科の自費診療がどこも同じような価格に設定されている点を不思議に思う。だから、冒頭の歯科業界の業者が請求する金額には、それぞれの論理があっての価格だと考えるので、正しいや間違っていると言うつもりなんてない。それでも、必要とされなくなりつつある会社ほど、「ぼったくっている」と周りの人が口にするのはなぜだろう? そのあたりが興味深い。
写真は市川園の梅にんにく。この会社の商品を母親が年に2,3回届けてくれる。どれもおしいものばかり。今回、はじめて自分で注文してみた。梅にんにくは、「1日20粒までをめどに毎日食べてみて下さい。体感できます」と書かれてあって、続けてみたところ体感できた。だから注文した。市川園の価格は適正かどうか。「中にいる人(業者)」は何かしら意見を持っているはず。だけど、私は知りたいと思わないし、「市川園 評判」なんて検索する気もない。ただなくなったら困るな、とだけ思う(笑)
*価格と利益は違いますが、あえてごっちゃにして書いてみました。読む人が読めばつっこみどころ満載でしょう(笑)
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コンテンツは卵,プロモーションは鶏?!
- 2008-08-07 (Thu)
- Article
同誌は、販売者登録しているホームレスが路上で販売。定価は300円で、このうち160円が収入となる仕組み。2003年9月の創刊から6月末までに登録した777人のうち、76人が収入を元手に新たな仕事を見つけた。
先週、四条河原町の交差点で買った。はじめて買ったときの気持ちをいまでも覚えている。
面映ゆく、欺瞞への自己嫌悪、いったい誰のため何のために買っているのだろうと脳細胞が心にインプットした。イヤだな。やがてそんな気持ちも薄らいでいった。自分のため、読みたいから。じゃぁ、誰が販売しても買うかと自問すれば、答えはわからない。矛盾を理解している。
たぶん、ホームレスというラベルに興味がなくなり、目の前に読みたい本があり、目の前の人が販売している。太古の「交換」を想像して。自分の持っている物質が貨幣でなければ、もう少し違った感情をアウトプットできるかもしれない。目の前の人は書店の人の数倍もの「ありがとう」を渡す。身体を折り曲げて。イヤって感情を抱えているときは、どこか照れがありつつ嬉しかった。その気持ちが薄らぐにつれ、照れとか嬉しさはなくなり、こちらこそありがとうにかわった。感謝と違う。「自分の読みたい雑誌を書店に行かなくても売ってくれてありがとう」と翻訳した。
「雑誌を路上販売する文化はなく、ホームレスに近づきたくない人も多い」という苦悩。でも、「なぜ路上販売してくれないのだろう」と疑い、「ホームレスはラベルだろう」と素通りすれば、抵抗はなくなる。むしろ、「路上販売がもっとふえればいいのに」と身の回りの不便を呪う。本屋が大きくなればなるほど探す時間は増え不便になる。本屋は本が売れるから総面積を大きくする。冷徹な司書が一人いればいいのに、PCを並べて検索させる。そのPCの前に人が並ぶ。並ぶというよりも並ばされているみたいだ。
販売部数は1号当たり約3万部。04年からの3年は年間1000万円前後の赤字が続いた。昨年10月、それまで200円だった定価を300円に引き上げる。懸念した部数減もなく黒字化に成功した。
200円から300円、抜群の経営だと唸った。世に経営の専門用語をまくし立てる人はいる。その人たちは経営の専門用語を発声するのが仕事だ。「100円値上げすればいいじゃないですか」と素直に進言できない。作ること、そしてコンテンツを知らないから。
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数字からイメージを描く
- 2008-07-31 (Thu)
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明日は午前から出発して、午後のミーティングに参加。テーマは数字。ちょっぴりトークをまかされている。そこ(歯科医院)は生まれ変わる。院長先生が決断した。新しい歯科医院の誕生にむけて、プロジェクトを立ち上げた。プロジェクトを立ち上げるにあたり、まず院長先生とスタッフ(1名)と私で数字を決めた。数字は数値+文字だと思う。
以下、一般論ではなく極論。
歯科医院の収入は単価×来院数で算出される。さらに他業種と違い、単価は決まっている。来院数は医院の容積で決まる。だから単価×来院数を計算して、目標収入に達しなければどうなるか? 残りは自由診療で補填しなければならない。シンプルだ。だけど内情は複雑。それは「待つ」という変数が数式に代入されるから。
単価×来院数=総収入 < 目標収入 → 単価×来院数+自由診療=総収入 = 目標収入
でも、来院数は限界値。そこで保険の来院数を減らして自由診療の来院数を調整する。加えて自由診療だと単価を自由に定められる(定められるから難しい)。そうやって数合わせをしたら、「時間」をどうするかという問題が生じる。保険診療と自由診療の時間。受付のアポイント。チェアーの運用。そうやって時間と空間の調整をしても最後に待たなければならない。
数字は「数と文字」から成り立っている。数を算出してそれを文字にすれば、「差異」が認識できる。差異を認識させてくれる数は
- 1人あたりの点数
- 1日の点数
- 1チェアー単位の点数
- 1歯科衛生士の点数
- 1日の来院数
などなど。院内のあらゆる数値データを収集する。P/Lの総収入から分解する。これ以上分解できない単位にまで。そうすれば、達成しなければならない数値との差異が認識できる。その差異を文字にすれば、「数字」になる。
数字にしたらイメージを描く。何を描くか?
それが問題。
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