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[Review]: 正しく生きるとはどういうことか
- 2007-09-19 (Wed)
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前作、『他人と深く関わらずに生きるには』と比べても内容に大差はない。ただ、いくぶん受ける印象が変わった。理由は前景に思想がおかれたから。前作は後景に思想があった。思想を前景か後景のどちらに描くかは、作品の仕上がりに影響を与える。こうも様変わりするとすこしばかりのけぞった。前景化された思想を原理主義に染めないようにコントロールするのは難しい。その手綱さばきを味わえる一冊。
じゃ、何が書いてあるかって。善く生きるための原理が書いてあるのだ。原理といったって別に難しいことじゃないよ。善く生きるやり方は人によって様々だし、同じ人だって、状況によって変わることもある。[...]この原理をひとことで説明することはできない。ひとことで説明できるのなら本を書く必要なんてないからね。でも、あえて言えば、自分なりの規範を決める、ということかな。『正しく生きるとはどういうことか』P.8
池田清彦先生は「自分なりの規範」という。私はこれを規矩と読む(正解かどうかはわからない)。自分なりの規範は道徳や倫理と違う。道徳や倫理は他人が決めた規範だ。本書のいう規範はあなたが決める。
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[Review]: 他人と深く関わらずに生きるには
- 2007-09-18 (Tue)
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『やがて消えゆく我が身なら』が「身も蓋もない話」なら本書もやはり身も蓋もない話だ。ただ、それを「身も蓋もある話」に変換する知性が私に求められる。歯に衣着せぬ物言いが心地よい。
他人と深く関わらずに生きる、とは自分勝手に生きる、ということではない。自分も自由に生きるかわりに、他者の自由な生き方も最大限認めるということに他ならない。[...]他人と深く関わらずに生きるためには、とりあえずは世間という呪縛から自由になる必要がある。
世間で流通している常識なるものをまずは疑ってみる必要がある。その上で、納得できることは受け容れて、納得できないことはイヤだと言えばよいわけである。世の中には様々な人がいる。[...]これらの人が、皆それなりに幸せに生きるには、互いに相手の自由を尊重する必要がある。しかし、自分にある程度の余裕がなければ、他人の自由を尊重するのは難しい。『他人と深く関わらずに生きるには』P.5
本書は第一部と第二部の二部構成。第一部は他人と深く関わらずに生きるためのヒントが書かれている。
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