タグ: GR DIGITAL

地球は何個?

lake biwa

地球と月の間に地球は何個入るのか。地球と太陽の間はどうか。そういった数はとても大事だ。その大きさと、そして空間の「疎」な様を、子供には是非教えたい。
「ここ」という場所が、奇跡的に存在することを、すべての基礎にすべきである。歴史を学んで戦争をする人はいても、物理学を理解して戦争をしたがる人はきっといないだろう。

『森博嗣の道具箱―The Spirits of Tools』 森 博嗣 P.74

琵琶湖の面積670.25km2, 湖岸線の延長235.20km, 貯水量275億m3。淡水湖の大きさとして世界129番目。約400万年前に誕生し三重県から北へ移動してきた。

夕方に訪ねるとよい

近江舞子

死に瀕した患者を前にしても平静な気分でいられる人びとにとっては、そんな無言のひとときは意義のあるコミュニケーションになりうる。患者とともに、窓の外の鳥のさえずりに耳を傾けるのでもよい。私たちがそばにいるだけで、患者は最後まで近くにいてくれるのだと確信する。重要なことの処理は済み、患者が永遠の眠りにつくのももう時間の問題であるのだから、何も言わなくてもかまわないと言うことを患者に知らせるだけでよい。それだけで患者は、もう何も話さなくてもひとりぼっちではないのだという確信を取り戻す。「やかましく」いろいろな言葉をかけるよりも、患者の手を握ったり、見つめたり、背中に枕を当ててやるほうが多くを語ることもある。

『死ぬ瞬間―死とその過程について』 エリザベス キューブラー・ロス 第五段階/受容 P.193-194

このコミュニケーションをしたければ夕方に訪れるとよい、との言葉。否認と孤立、怒り、取り引き、抑鬱、そして受容。共同幻想が終わるとき。

frame problem

「ーーーーーあなたたちはこのチューリングの前提を厳密に議論したことはある? チューリングは人間が思考できる存在であることを前提とした。しかしあなたたちはその前提を真剣に考察してみたことはある? それとも、人間の考える状態を考えると呼ぶなどという同語反復に逃げ込むつもり? 人工知能を研究しているつもりの紳士各々方、『機械は考えることができるのか』の前に、まず『人間は考えることができるか』という問題を如何に考察する?」

『デカルトの密室 (新潮文庫)』 瀬名 秀明 P.47-48

「フレーム問題だ。世界の記述が爆発したんだ!」 は美しい言葉。機械にだけ生じるのか? 人間にも存在するのか? 空間と可能性。日常生活が不思議の塊になる。

rest in the cemetery

近江舞子いちご園

やれやれ、一度死んじまうとさ、君はひとつところにがっちり閉じ込められちまうんだ。僕は実につくづく思うんだよ。もし僕が真剣に死んじまったら、誰かが遺体を川にどぶんと放り込んだりしてくれないものかってさ。良識ってのはそういうものだぜ。

『キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)』 J.D. サリンジャー P.262

そんなに心配なら自分の背中に自分の命日を貼っておけ、と解剖学者の先生は言った。

look at each other

近江舞子

「あなたが面白い。希有の存在といえるかもしれない。何だろう? 何故、そんなに肉体を諦めている? 生きることと、思考することを、切り離そうとしているのは、どうしてだ? あなたの躰と、あなたの視線は、まるで統制がとれていない」

『迷宮百年の睡魔』 森 博嗣 P.216

「普通に生活するだけならば、考える必要なんてほとんどないんです」と指摘されたら、どう反論しよう?

複雑は簡単 簡単は複雑

人間知性は「話を複雑にし、ついでそれを簡単にする。さらにそれをもう一度複雑にし、ふたたび簡単にする。さらにそれを……….」という循環プロセスを繰り返すことによって機能しているか、あるいは、そのプロセスを繰り返すことでしか機能しないのである。

『死と身体―コミュニケーションの磁場』 内田 樹 P.39

削ぎ落とされた結果は美しいけど、削ぎ落とされるまでの行程は恐ろしく複雑だ。