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何を探せばよいのかわからない

キャラバン

メインテナンスをしたい。だけど、何を探せばよいの。わからない。
ネジの形状を凝視して検索。ネジの名称を覚える。それから今度は工具を検索。
ようやく目当ての物に辿りつく。だけど、それは辿りついただけ。

見つけたと安堵した途端、判断がやってくる。判断の基準。基準を持っていない。
工具の品質や根本を調べる。

今、「わからない」というプロセスをリアルタイムに経験している。その視点から周りを眺めると、意味不明だらけだ。

そうか! そうだったのか!

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butt ugly

浜大津市民ホール

新しいレトロ。古い”ように見える”ものをわざわざ作る。無秩序に繁殖させた無機質が街の空間を遮断する。古いものを引き継ぐ労を厭い、壊す。新しく古い”ように見える”が跋扈する。

新しい古い”ように見える”ものは売れる。”新しい”から。

古い建物を真横に切り裂く黒の直線。何も考えない無秩序はずっと後になって取り返しのつかない空間を気づかせる。

新しいものが悪じゃない。考えない、抑えない、全体のない勝手な部分が醜い。

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cherish the illusion that

比叡山

外に目を向けて幻想を抱く。内に隠れる現実を発見しない。外を対象にしている間、内から言葉は絞り出されない。あちこちころがっている気の利いたフレーズを拾っている。内から湧き出る絶望が言葉を紡ぐ。身体が叫ぶ。

外は錯覚だ。内に真実がある。その真実を疑え。疑う恐怖を抱きしめろ。

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一日作さざれば

京阪三井寺駅付近

疲れると考える。ビジネスとボランティアの違い。僕のワーク、ジョブ、ホビィは?

「お金の問題じゃありません」萌絵は答える。
「そうかなぁ…..」犀川は首を傾げる。「一番、下品な格言って知ってる?」
「働かざるもの食うべからず、ですね?」萌絵は即答する。
「そうだ」犀川はにっこり頷いた。彼は機嫌が良さそうだ。
「いやらしい、卑屈な言葉だよね…..。僕の一番嫌いな言葉だ。もともとは、もっと高尚な意味だったんだよ」
「え? どんな?」
「一日作さざれば、一日食わず」
「それ、同じじゃありませんか?」
「違うね。これも集合論だ。ド・モルガンの法則かな」

“笑わない数学者―MATHEMATICAL GOODBYE” P.30

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ラテラルシンキングはミステリーから

浜大津の長等商店街の中に、”手作りホットケーキの店 Heart”がある。雑誌の特集記事を読んで、散歩の途中に立ち寄った。地図を頭に浮かべて歩いていると、うっかり通り過ぎてしまいそうになった。自宅を改装したとのこと。

手づくりホットケーキのお店 Heart

「ホットケーキ セット」と注文すると、「大きいですよ」と女性が控え目に声をかけてくださった。ご主人は脱サラらしく、手づくりホットケーキのお店をやりたかったと、他のブログで読んだ。声をかけてくださった女性は、ご主人のお母様。お母様の控え目な声が、妙に気になったので、「じゃぁ、ハーフセットで」とおそるおそる注文した。

デザートとヨーグルト

フルーツとヨーグルトが、先にテーブルに運ばれてきて、それを食べている間にホットケーキを焼いてくれている。驚いた。これにドリンクが付いて400円。いや、コレって、いくら自宅だからって、赤字じゃないだろうか、といらぬ世話を焼きかけた。自重自重。

手づくりホットケーキ

今度は、開いた口が塞がらなかった(誤用かも)。こ、コレでハーフ?! それじゃ、フルは? 馬鹿な僕は、ハーフってフルを半分に切って出てくると思っていたけど、よく考えたら、そんな形を用意する方がめんどくさいか。ホットケーキを運んでくれたご主人が、「雑誌に載っていたのは大きいですよ」とすごく素敵な笑顔で話してくれた。低い声が印象的。聞き間違えでなかったら、フルは直径30cmほどらしい。

できたてホカホカのホットケーキを口に運んで、三度目の正直、ならぬ魂消る。すごくおいしかった。ふかふかの生地がよかった。

自分の既成概念を疑うのは難しい。ハードカバーのビジネス書を読まなくなって、本屋で歩く範囲が少し狭くなった。ただ、どこか不安な気持ちを抱いている。情報を仕入れなくて大丈夫だろうか、と。漠然とした焦燥を認識して、発想や視点を涵養したい。

ビジネス書の代わりにミステリーや小説を読んでいる。学生時代、ミステリーや時代小説に没頭した。ミステリーや小説は、ラテラルシンキングにうってつけだ。だけど、気をつけないといけない。ミステリーのハウダニットやホワイダニットを読んだとき、筆者の発想を獲得したような気分に浸れる。読了までに気づけば、なおさら。いずれも錯覚。

錯覚を自覚したうえで読む。いつか、「ああ、やっぱり同じ発想を持つ人がいたか」となりたい。ミステリーや小説の視点や発想を、仕事の現場と関連づけられるか。着眼と関係。認識。気づかなければならない。迷宮に迷い込んだ組織は、案外、多いかも。

何を創っている?

キャラバンへかばんを受け取りに行く。3週間前にオーダーしていたかばんだ。ワクワクしながらお店の階段を上がる。どんなふうに出来上がっているのか、頭の中のイメージとどれだけ違うか、ドキドキ。

お店のご主人は、松山千春にほんの少し似ている(すごく主観が入ってます)。30代っぽい。シャイな感じで、オーダーのときも、積極的に提案されなかった。1人で切り盛りしている。

CARAVAN

かばんとご対面。

オーダーしたかばん

すごく気に入った。メッセンジャーバッグ的な持ち方をしたかったので、できるだけ持ち手を短くしてほしいと頼んでいた。たすき掛けしてみたら、肋骨の横に鞄が密着。ご主人が、「持ち手はもっと短かいほうがよかったですか?」と尋ねてくれた。まったく問題なし。

脇のすぐ下にかばんがピタっとくっつくようなイメージを抱いていたから、ご主人の心遣いが嬉しかった。持ち手が少し長くなったけど、脱着を考えるとちょうどいい。僕が想定していた長さだと、実用には不便だっただろう。ほんとうに嬉しい。

鞄のひな形

形(50パターン)と持ち手(20パターン)と生地(200パターン)を組み合わせて、バッグを作ってもらう。3週間前、僕が選んでいるとき、お店の中には、4人1組の女性客(20代と40代の2組、合計8人)がいて、狭い店内は、ごった返していた。僕はすぐに決まったけど、女性客は悩んでいた。

CARABANの生地

20代の4人組は、夢中になって選んでいた。もう友達のことなんてかまってられないような雰囲気。でも、ときおり「どうするの?」とか聞いてみたり。40代の4人組は、店内に飾ってある完成品の中から選んでいるみたいだった。1人が肩にかけると、3人が一様に「いいわぁ」なんて声をかけながらウキウキしたご様子。迷うだろうなぁ、でも、それが楽しいよなぁ、と観察していた。

CARABANの店内

かばんを受け取りに行ったとき、ご主人はミシンを踏んでいた。店内には誰もいなかった。1人で何もかもしなければならないけど、飄々としている。シャイなご主人が創ったカバンを手に取って僕は喜ぶ。

次のかばんを選ぼうと、生地と形を眺めている間、再びミシンが、ジージーと音を立て始めた。僕の視線は、かばんとミシンを何度も往復する。いつかこんな仕事をすると誓った。今は、何も創っていない。いや、作れない。だけど、いつか、自分の創ったものを手に取る人たちの笑顔と出会う。そんな創作をしたい。

CARABANの店内

ちなみに、創ってもらったかばんの値段は、5,565円でした。とっても素敵なかばんをありがとうございます。すぐ近所だし、近々2つ目をお願いします :mrgreen: