教えない教育

協和発酵工業の「教えない教育」が 眠れる能力を目覚めさせた:NBonline(日経ビジネス オンライン)になるほど。2ページ目からは会員でないと読めないみたい。ザンネン。2ページ目が響いたのに。以下。

2006年度から協和発酵が取り組み始めたのは「教えない教育」。いわゆる講義形式で一方的に教えるのではなく、受講者に自ら目標設定をさせ、様々な情報源から知識を収集させ、討論させる。その過程で学習への動機づけをし、やる気を引き出していく。「知識そのものではなく、知識の習得の方法を教えるのです」(加藤マネジャー)。こうした「教えない教育」手法は、業界では既に日本ベーリンガーインゲルハイムなど数社が取り組んでおり、効果を上げているという。

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「知識そのものではなく、知識の習得の方法を教える」という点。「知識資本主義」が到来するとサローは説いたけど、どうも「消費的情報」がもてはやされているような感じ。消費的情報や知識自体はGoogle先生やWikipedia先生に任せる。GoogleとWikipediaのレイヤーでは、「教える」側は陥穽にはまりやすい。「教える」=「優れている」、置換すれば「知識」=「人」の数式を持っていると要注意。「知識」の多寡に魅了されるのじゃない。

「知識の習得の方法」、その方法を掴もうとする姿勢、その姿勢を支える欲望、欲望のベクトルに人は魅了される。

「知識」に魅了される人は答えの多い会話に頭を置き、「欲望」に魅了される人は問いの多い対話に身を置く。

「教えない」ためには、教える側のインストラクターが相当な意識改革を迫られる。「あれもこれも教えたい、口を出したいという気持ちをいかに我慢するかが最大の課題。

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