受信者への敬意を忘れている

私が言葉を差し出す相手がいる。それが誰であるか私は知らない。どれほど知性的であるのか、どれほど倫理的であるのか、どれほど市民的に成熟しているのか、私は知らない。けれども、その見知らぬ相手に私の言葉の正否真偽を査定する権利… 続きを読む 受信者への敬意を忘れている

結界が決壊して陥穽が待っている

鹿に鞍をつけて、皇帝に献上し、「この馬にお乗りになって下さい」と言います。皇帝は、「これは馬ではない。鹿である」と答えました。趙高は、「そう思われるのでしたら、宮中の大臣たちを呼んで、鹿、馬のどちらかであるかを尋ねてみて… 続きを読む 結界が決壊して陥穽が待っている

[Review]: 臨床とことば

聴くということはしかし、とてもつもなくむずかしい。語りは語りを求めるひとの前ではこぼれ落ちてこないものだからである。語りはそれをじっくり待つひとの前でかろうじて聞かれる。「言葉が注意をもって聴き取られることが必要なのでは… 続きを読む [Review]: 臨床とことば

[Review]: 化粧する脳

自分にとっていちばんの死角は、自分の顔である。 日夜、他人に曝しておきながら、自分自身ではその顔を見ることができない。 鏡を使って確認することはできるが、それは「鏡像(左右が逆転している像)」であり、ほんとうの顔の左右が… 続きを読む [Review]: 化粧する脳

What is I?

昨日、夕方からミーティング。先方から「呑みながらやろう」とのお誘いを受けていたのでいそいそとお店へ足を運ぶ。はじめの一杯を乾杯した後、ニッコリとおっしゃった。 「ブログを読んでるよ。奥が深いね」