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事故調と対話しては?

昨日、兵庫県尼崎市で福知山線脱線事故について、JR西日本による被害者への説明会が開かれた。メディアはその様子を報じる。次の文章に辟易する。

asahi.com: 遺族「なぜ」、ATS設置遅れの背景説明はなし JR西

遺族が「日本の鉄道事故調査委は米国などと比べ歴史が浅い。調査を待つことなく、自ら調べるべきだ」と質問を続けると、山崎社長が「鉄道の事故調査委はま だ『ひよっこ』だが、国が認めた機関。自らの調査と事故調査委の調査結果が違っていたらどうするんですか」と語気を強める場面もあったという。

YOMIURI ONLINE: 「事故調はひよっこ」福知山線事故説明会でJR西社長

山崎正夫社長は「事故調は長らく航空事故だけを調査対象としており、鉄道分野は最近できた。まだ『ひよっこ』と言っては語弊があるが、それでも、当社とし ては法律で規定された機関である事故調を尊重したい」と説明。さらに、同様の質問に「独自調査の結果が事故調の結果と異なると、ダブルスタンダードになっ てしまう」とも述べ、JR西としてこれ以上調査する意思のないことを明らかにした。

どちらも記事に制約があるかぎり、現場の空気や前後の文脈を省略せざるをえない。いかに伝えるか苦慮している はずだ。しかし、到底、「苦慮」の文字は見あたらない。朝日には「まだ『ひよっこ』と言っては語弊があるが」がなく、読売は『ひよっこ』を際立たせる。伝える筆力を失ったのかと淡々と読む。

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[Review]: おいしいハンバーガーのこわい話

おいしいハンバーガーのこわい話

この本には、食品に加える香料の味見役をしている子たちや、牧場を守るために賢明に働くティーンエイジの女の子、家計を支えるために長い時間ファーストフード店で働く女の子、ファーストフードを食べすぎて胃のバイパス手術を受けた男の子など、さまざまな子どもの話が出てきます。みんな、ファーストフードが大きな力を持つようになったせいで、多かれ少なかれ影響を受けた子どもたちです。そんなファーストフードの代表格、ハンバーガーを発明したのが、ティーンエイジの少年だった、というのも興味深い話です。

『おいしいハンバーガーのこわい話』 エリック シュローサー あとがきより

『ファストフードが世界を食いつくす』 の著者がティーン向けに描いたファーストフード業界の書。イラストとは裏腹にブルっと身震いする内容が淡々と記述されている。目を引いた箇所をほんの少しけだけ列挙。

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日本向けに輸出されているうなぎは特別?

中国ウナギ安全とアピール 丑の日前に輸入業者

米食品医薬品局(FDA)が、発がん性が指摘されている抗菌剤が含まれていたとして中国産ウナギなどの養殖魚介類を一時輸入停止したことに関し、日本鰻輸入組合(森山喬司理事長)は10日、都内で記者会見。30日の土用の丑(うし)の日を前に「日本に輸入されている中国産ウナギは中国政府による検査や、日本での水際検査をパスしており安全だ」とアピールした。

日本鰻輸入組合の方々には申し訳ないけど、同じ中国産うなぎを、アメリカに輸出されているうなぎと日本に輸出されるうなぎに仕訳していて、かつ、検査している体制なのだろうか。今の中国を鑑みるに、到底信じられない。

そもそも、中国産うなぎの養殖場の様子を視れば、口にできるしろものではない(と思う) 🙁

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気魄が稀薄に変容しているような恐怖

毎日新聞: 放射能汚染:原子力科研、国に届けず 匿名手紙で発覚

日本原子力研究開発機構は26日、同機構原子力科学研究所(茨城県東海村)の構内にある共同溝の底面約80平方メートルが、微量の放射能に汚染されていたと発表した。機構は共同溝につながる別の溝などで06年夏に汚染を見つけていたが、国に報告していなかったことも判明した。[…]現時点で環境や人への影響はないが、機構は過去に溝で作業した人などの被ばく状況を調査する。

「放射能を除く作業をしている場所で、汚染が高いまま放置されている場所がある。口外しないように言われた」という匿名の手紙から発覚したらしい。チェルノブイリ原子力発電所の事故が人為的ミスや隠蔽、そして虚勢や奢りから起因 しているのを学んだはず。

究極の安定稼働を求められるはずなのに変化が生じる。その変化の源は「とるにたりない」こと。

もっとこういった情報を報道してほしい、単に「ありました」と報道するだけでなく、問いかけてほしい。

なにか、「無」を冠する行動が生活の周辺に忍びこんできているようで怖い。