現実を変成する力

ツナマヨ丼

リアルなのは言葉だけである。言葉の向こうには何もない。けれども言葉は「言葉の向こう」があるという仮象をつくりだすことができる。

「言葉以上のものがある」と信じさせることは言葉にしかできない。それが言葉の力なのである。

『こんな日本でよかったね―構造主義的日本論』(文春文庫) P.32