IE6でYouTubeを見ていたユーザーが投稿したというこのスクリーンショットによると、GoogleはIE6へのサポートを近く打ち切るらしい。私はIE6をインストールしていないので、直接この告知を見ていないが、理屈に合った措置だと思うし、少しTwitter検索をしてみると、複数のユーザーがこのニュースを確認している。そして一部のユーザーは歓喜にむせんでいる。
事実なら嬉しいのですが。ただ、ブラウザのサポートってWebKitとからみあって百家争鳴、あっ、いや神学論争みたいな印象もあったり。ぼくは制作する時、IE6をスルーしたいけどしきれなくて最小限のハックだけでなんとか溜飲を下げる。レンダリングの結果にF○ckって突き立てるけど。ただ、ほんとうはどうでもいい話なわけで。
PCのブラウザに限らず、標準仕様のブラウザが増えれば、携帯やゲーム機、ネット端末、ありとあらゆるデバイスからアクセスできればよいわけで。何で見るかじゃなく、何を視るかに重点を置きたい思考。何年かかろうが。
だけど、やっぱりデザインの中にはルックスも含まれるからリッチなUIのサイトって必要。それに第一印象もTPOによっては大事かと。そうなってくると、WebKitや標準外のサポートとか、利害も顔を出してきて、最初の百家争鳴へ回帰してきて、界隈の隅っこではカルトっぽくなりかねない。気持ちを理解できるけど。
いまだにログのIE6の数値を確認すると溜息だし、もうIE6をやめようよってお願いしたくなる。なんでIE7や8じゃないのって。もっとつっこめば、Firefoxじゃダメ? やOperaもあるよって。あっ、そしたら「どのブラウザでもいいじゃん」と矛盾するからあんまりとんがりたくない。
コンテンツの質にも左右されたりね。iPhone 3Gを持ってからプライベートでMacを起動する回数は60%ほど減ったけど、やっぱりMacのブラウザでアクセスしたくなるコンテンツはちゃんとある。コンテンツの優劣じゃなく使い分け。携帯サイトならレイヤも違う、と観察してる。
結局、制作者の思惑とユーザの行動のギャップを長い時間かけてコミュニケートしていくんだろうなぁ。ただ、アクセスを稼ぐサイトがIE6へ退場宣告してくれるような環境を日本でも作ってほしいようと期待。