Departure

琵琶湖

見飽きた。夢は、どんな風にでも在る。
待ち飽きた。明けても暮れても、いつみても、街々の喧噪だ。
知り飽きた。差押えをくらった命。ーああ、『たわ言』と『まぼろし』の群れ。
出発だ、新しい情と響きとへ。

『地獄の季節』 ランボオ P.69

波がほとんど立っていない琵琶湖。僕はこの琵琶湖と出逢うと寒気がする。