いか焼きは姿焼きではありません

いか焼き

これが「いか焼き」です。いか焼きと言えば、巷ではいかの姿焼きを脳裏に描く人が多いようですが、大阪人が「いか焼き」といえば、これです。もし、大阪人でこれを脳裏に描かない人は大阪人という名の関西人です(ウソです)。

ちはみに私の里には、いか焼きを焼くための鉄板があります。鉄工所のオッチャンに頼んで溶接してもらいました。子どもの頃、これがおやつでもあり、晩ご飯でもありました。晩ご飯なら、たこ焼きといか焼きとお好み焼きを焼いて、近所へ持っていきます。おおよそ、たこ焼き80~100個、お好み焼きを3~5枚、いか焼きを10枚ぐらい焼いてました。母親といっしょに焼いていたのを鮮明に覚えています。

たこ焼き

今、いか焼きが1枚200円程度、たこ焼きは8個400~500円程度でしょうか。高級食品になりました。子どもの頃は、1枚50~100円、10個100円でした。当時、友だちとお小遣いを出してあって、いか焼きとたこ焼き、それと50g100円のホルモン焼き(くず肉というか)をローテンションで食べていました。公園の遊具にまたがってみんなで分け合う。といっても、贅沢なおやつ。毎日なんてとても無理。

お年玉をもらったときは、100g200円のホルモン焼き(今から考えると捨てる部位というか)を食べてました。それも一人ずつ。200円を出すときの贅沢感、とても幸せだったのを鮮明に覚えています。だけど、100gも食べるとちょっとゲップが出てしまい、ちょっぴり食べ過ぎなんだと学びました。

母親が焼くたこ焼きとお好み焼きといか焼き、たこ焼き屋のおばちゃんが焼くたこ焼き、いか焼き屋のおっちゃんが焼くいか焼き、肉屋のおばちゃんがパックにいれてくれるホルモン焼き、公園でみんなで食べるおやつ、20円ずつ出し合う友だち、それが今のぼくです。