来年の今日

どこへ続くのか?

「思考というのは、既に知っていることによって限定され、不自由になる」

“τになるまで待って―PLEASE STAY UNTIL τ (講談社文庫)” (森 博嗣) P.305

10年前、今を予想していなかったように、来年何をしているかなんて予想できない。だけど、自分の道を歩いているのは、自分。すべての選択は私。そうなるように捨て、そうなるように選ぶ。

惨劇は、人知れず最初の小さな亀裂を生じさせる。そして誰も気づかぬうちに四方へその先端を伸ばす。既に不可逆。破裂が目に見える頃には、もう最終段階。ぱんと弾け飛ぶように、一気に周囲へ拡散し、形を消すことで露わになる。
のちになって振り返り、これをくい止めるためにはどこで何をすれば良かったのか、といくら悔恨したところで、次も最初の小さな微候を見出すことはできない。

“τになるまで待って―PLEASE STAY UNTIL τ (講談社文庫)” (森 博嗣) P.39