ひそかな無言の嫌悪と絶望を

琵琶湖

徒歩で、心も軽く、わたしは大道に魅きつけられる、
健康で、自由、世界はわたしの前にある、
わたしの前にある長い褐色の路は、わたしの選ぶどこへでも導
いていく。

これからは、わたしは幸運を求めない、わたしじしんが幸運な
のだ、
これからは、わたしは泣言をいわない、ぐずぐずしない、何ひ
とつ要るものはない、
屋内の不平、書斎、ぶつくさ言う批評には片をつけて、
力強く、満足して、わたしは大道を旅する。

『ホイットマン詩集―対訳 (岩波文庫―アメリカ詩人選)』 P.63-64