素直でワガママ

素直でワガママってステキ。矛盾してないよ。自分に素直だからワガママなんだ。

大人は、素直と我が侭を切り離す。矛盾は、わかってもらえないし、受け入れられない。大人は、「素直になりなさい」と教える。それは、自分に素直になれってこと? それとも、他人に素直になれってこと? わからないよ。

子供が、自分に素直になれば、大人は、我が侭だと叱る。子供が他人に素直になれば、大人は、よい子だと褒める。自分に素直になれなくて、心の中は矛盾を抱えている。純粋な矛盾。

素直のベクトルが他人に向いて、愚痴のベクトルが自分に向いた人を、大人は、「オトナだな」って言うんだ。

素直のベクトルが自分に向いて、天の邪鬼のベクトルが他人に向いた人を、オトナは、「子供だな」って言うんだ。

素直なオトナが、みんなに素直になると、大人は「優柔不断だな」って陰口をきくんだ。

優柔不断なオトナが、みんなに断定すると、大人は「固陋だな」って陰口をきくんだ。

矛盾を矛盾のまま受け入れない人間は、子供、矛か盾の片方を受け入れて、片方を排除する人間は、オトナ、と、大人は名づけた。だったら、オトナより子供を選ぶよ。そう伝えられる素直さを失いたくないから。ワガママになれば素直に感謝するよ。

ある人は、「人前であがる人間ほど感受性が豊かで、人物として面白い場合が多い」と言ってた。オトナは、人前であがらない。子供は人前で緊張する。だったら大人は?