携帯電話がパソコンより高くなった

ASUS EeePC MK90 8.9型ワイド プリンセスピンク EEEPCMK90H-PIN003ついに携帯電話よりパソコンの方が安くなってしまった :[

ASUSTek EeePC 701/4GA/512M/JPN/Win/Wが49,800円。DoCoMoの905iシリーズはだいたい52,500円(関西圏のDS)。携帯電話は電話+メール+ワンセグ+GPS+FeliCa+…etc。EeePCは「パソコン」。価格を比較するのはナンセンスだろうけど、ついに逆転したかと。これからキャリアは「月賦でしか支払えないような価格」に上げていって、「月々の支払額を”元”にもどす」方向へ舵をきるかも。49,800円がいかに衝撃か。Eee PCシリーズは発売からわずか5カ月で、ASUSの売上高シェア2%を占めるまでに成長した。日本でも初期ロットは瞬間売り切れ。品薄状態。そして矢継ぎ早に後継機のEcc PC 900を投入。

「Eee PC 900」は、現行製品「Eee PC 701」では7インチだった液晶サイズを8.9インチに変更、メモリーサイズとフラッシュメモリーストレージの容量も増やした。欧州では、4月末に399ユーロ(Windows XP搭載モデル)で販売開始する。発表会ではASUSの担当者が「8.9インチ液晶の採用で1024×600ドット表示が可能になる。これによりインターネットブラウジングの標準環境がサポートできる」と、Eee PC 900投入の狙いを説明した。

via: 【CeBIT2008】ASUSが8.9インチ液晶搭載のEee PCを発表

すごいな。ひとむかし前のB5ノートを持っている人なら、いまだに1024×600ドット表示のはず。それが399ユーロ。Windows XP搭載済み。標準メモリも1GB。DELLも涙目 🙁

デスクトップパソコンの出荷は年々鈍化していて、Windows Vistaが買換需要を喚起するかと期待されたがそれもこっぱみじん。なのにノートパソコンの出荷は順調に伸びている。この傾向に拍車をかけるようにインテルはデジタルデバイスの頭脳として機能する新低消費電力プロセッサ「Atom」を発表した。

Intel Atomプロセッサは、デジタルデバイスの頭脳として機能する新低消費電力プロセッサの名称となり、「Mobile Internet Device」(MID)と呼ばれるハンドヘルドコンピュータや、超低価格小型ノートPC、さらにはデスクトップPCへの採用が予定される。

 Intelは、ポケットに収まるサイズのインターネット接続型デバイスとして、約250ドルの「ネットブック」と呼ばれる低価格PC市場の発展をにらんでいる。

via: インテル、Silverthorneチップファミリを「Atom」の正式名称で発表:ニュース – CNET Japan

Atomを搭載したWillcomの端末

Atomを搭載する予定で端末も開発されるもよう。

具体的なスペックとしては、インテルが次世代モバイル機器向けに開発を進めている最新CPU「Intel Atomプロセッサ」を搭載。これはSilverthorneという開発名で呼ばれていたもので、45nmプロセスのチップ製造技術を採用し、高い処理性能と低消費電力の両立をめざしたものだ。さらにマイクロソフトの「Windows Vista」をOSとして採用。シャープの高精細ワイド液晶を搭載することで、表現力を高めているという。

via: あのIntel新プラットフォーム搭載ウィルコム端末、機能の片鱗が明らかに:モバイルチャンネル – CNET Japan

松下電器産業も超小型の「TOUGHBOOK」を開発

松下電器産業が開発するAtom搭載のtoughbook

5.6型のタッチ・パネル付き液晶を搭載し,質量は1kg以下となる見込み。これまでのTOUGHBOOKシリーズと同様,背面や側面を樹脂で覆うなどしており「耐衝撃や耐落下の性能は従来のTOUGHBOOK以上」(同社)だという。耐衝撃性を高めるため記憶装置にはSSD(Solid State Drive)を採用すると見られる。また,屋外でも終日作業ができるよう10時間以上の駆動時間を確保するほか,電源を切らずにバッテリーを入れ替えられるようにもする。

via: 松下電器産業,Atomプロセサを搭載した超小型の「TOUGHBOOK」を開発 – デジタル家電 – Tech-On!

Atom搭載端末が小型化に成功して携帯電話ぐらいの大きさになれば、あとは「つなげられる」かどうか。たとえば、イオンはそんなことしないけど、平和堂なら期待。無線LANを提供なんて。すれば、小型端末の中に専用のアプリケーションをインストールしてもらって自宅とリンクさせたり。とにかく「接続するインフラ」を提供できれば、アプリケーションは「あちら側」で動かせる。

とはいえ、接続するインフラは提供されている。「接続を優先する人」たちはウィルコムやイーモバイルと契約。単月とはいえ、ついにイーモバイルはドコモを純増数で抜いた

もう少し接続料金が安価になれば、携帯電話とAtom小型端末の二つをもつ理由がわからなくなるかもしれない。キャリアも「紐付きモデル」に限界を感じるかも。ソフトバンクは特定の携帯電話機の出品取り扱いについて定めた。「不正」と書いて「正当」を訴えているけど、島から一歩外へ目をむければ、街頭で携帯電話を買い取ってくれて、その金を元手に路地裏のお店で中古携帯電話を買うなんて日常風景。別に不正でもなんでもない。SIMカードを差し替えればいいだけ。「通信」と「端末」が分離しているビジネスモデルの世界ではユーザーにとってあたりまえの所作。

Atom搭載端末の普及が成功するかどうかわからないけど、海外から観光に来訪してもらうために、「接続するインフラ」を整えて、「コンテンツ」を「あちら側」に置き、それを探した観光客が「こちら側」のお店に訪れる。

そんな「あちら側」と「こちら側」のやりとりがあったらワクワクするな 😀