視聴率を上げようとすれば下がる

NHK総合26年ぶり2位浮上 上半期ゴールデン視聴率

テレビ各局がしのぎを削るゴールデンタイム(午後7時-同10時)の視聴率争いで、本年度上半期(4月-9月)は、東京キー局でNHK総合がフジテレビに次いで2位になったことが、21日までのビデオリサーチの集計(関東地区)で分かった。上半期にNHKが2位に浮上したのは1981年以来、26年ぶりという。

各局の上半期の視聴率平均値は、

  1. フジ 13.5%
  2. NHK総合 12.2%
  3. TBS 12.0%
  4. 日本テレビ 11.6%
  5. テレビ朝日 11.2%
  6. テレビ東京 8.3%

だって。NHKの勝因は地震や台風などの災害報道や政局関連報道などでニュース番組がよく視聴されたこと。そうでしょうね。民放のニュースは災害報道ですらワイドショーみたいになってる。それを視る人は減ったとしても違和感ナシだな。2位以下テレビ朝日までダンゴ状態(と思うけど)、コンマの世界だから大騒ぎでしょう。日本テレビも往年の面影ナシ。

自分はと言えば、民放を視る機会がめっきり減った。バラエティーは歳を重ねるにつれ笑いについていけなくなってしんどい。ガマンしても、「ああ、予定調和やな」となんだか透けて見えてくるようで、乾いた笑いしかナイ。あと、どうも「身内」で盛り上がっているようでこれまたついていけない。

他方、NHKはレギュラー放送が好調らしく、なかでも「鶴瓶の家族に乾杯」が安定した視聴率をたたきだしている(視聴率なんてどうでもいいと視聴者の自分は思っているよ、ホンネのとこ)。まさに自分もそれに呼応してる。NHK視ちゃってる。

NHK曰く、「鶴瓶の家族に乾杯はヤラセなし突然訪問」らしい。だから現場の軽快かつコミカルで、ちょっぴり感動アリが受けている。

ウソかホントかどうでもいいわけで。とにかくゆったりした感じと政治なんかどうでもいいよね感が漂っているあたりが心地よい。10,20代のころは別として、中年になるとスピーディで早口の番組に置いてけぼり。ドンドン遅れるわけですよ。

あとNHKならニュースか教養?!番組か。衛星放送に加入していないので良質な番組を視聴できないのはザンネン。そんなものか。

で、ダントツ視ているのはショップチャンネル

オモシロイです。マーケティングの勉強に最適だし、”個人消費落ち込み”なんてウソっぱちだし、商品のチョイスも参考になる。演出や話法もどんどん吸収。あと、モデルの着こなしを視ながら、それに錯覚して電話して注文するユーザーの心理状況なんかめっちゃオモシロイ。購入動機も聞けちゃうし(へぇ、ああ、そうなんて)。洋服が3Lから売れていくあたり痛快。

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残っているのはスポーツだなぁっと思っていたらそのハシゴすら外された。バレーボール、ボクシング、水泳。いよいよ駅伝もあぶない。

だからそんなのを視てイライラするぐらいなら視ないほうが精神衛生にもいいわけで。テレビからの入力を減らせば出力の感度は上がりますよ。自分の”視聴(自)立”の品質も向上するから一石二鳥。