REAL SIMPLE JAPAN 2007年 10月号の”毎日の暮らしに15分間で楽しさと充実感を”にあったlifehackの「13.本棚の見栄えをよくなる」に納得しつつちと首をかしげる。「見栄えがよい」ことは必ずしも「あつかいやすい」わけではない。以下、経験値。
目立つ色のカバーがかかっていたり、大きさや形が揃っていなかったりして、ごちゃごちゃに見えてしまう本棚。本のサイズに関係なく、奥の空間を余らせるようにして、背表紙を棚板ぴったりのところに揃うように並べ直してみましょう。表面がきれいに揃うと、雑然とした感じが抑えられてスッキリします。棚板の手間の部分にほこりがたまるのも防げるので、掃除の手間が省けます。REAL SIMPLE JAPAN (リアルシンプルジャパン) 2007年 10月号 [雑誌] “毎日の暮らしに15分間で楽しさと充実感を”より
定期的に本棚の整理をする。理由は、
- 読了の本
- 未読の本
- 再読用の本
- 都度パラパラめくって読む本
なんかを並べたり積ん読と、どんどん無秩序になる。あっという間に何がどこにあるのかさっぱりわからず。結果的にそれを探す時間がもったいない。おまけに探す作業にかかるストレスが蓄積される。よくない。だから整理する。
で、引用文に書いてあるように並べる。なるほど、見栄えはいい。が、並べ方を間違えると「単に並べた」だけとなる。これはまずい。どうしてか。
本棚の整理は体力よりも頭を使う。何に頭を使うのかというと、
- 分類
- 保管
- 破棄
の判断に悩む。
1. 分類
今の自分の興味や関心事、今後の仕事をにらみながら、効率よく取り出せるようにしたい。どういった分類にするか本棚とにらめっこ。「背表紙が揃う」かとバーターしながら手際よく整理する。そして、もう一度眺めてみる。と、しっくりくるときもあればこないときも。
2.保管
半年以上再読しなかった本やしばらく仕事で使わない本などは、破棄する予定の本としてリストアップ。保管用スペースへ。どれを保管するかも1.と脳内リンクさせて判断する。ここでも頭を抱える。さらにスペースには限界も。空間の利用をデザインする。
3.破棄
1年以上再読しなかったり、軽く読み流したようなもの、まったく記憶に残っていない本は捨てる。この「捨てる」という作業。かなり苦痛。判断もさることながら、
- 「捨てる本を買ってしまった後悔」
- 「本を我が身の体液にできなかった悔恨」
- 「己のバカさ加減に辟易」
という何とも形容しがたい感情に襲われる。その有責性の自覚と格闘しながら判断するプロセスは一歩間違えると快感へと変容しかねず、ややもすればMかと疑ってしまう。いかんいかん。
いずれにせよ、本棚の整理。これは判断力を涵養するには十分な訓練だと思いますので、やってない方にぜひオススメ。