首相とかけて横綱ととく、その心は…..

センスがないのでひらめかない。どなたかくさくさするニュースを吹き飛ばすオチがあれば教えてください。

連日の報道を読んでいると、やっぱり「責任」って何だろうなぁと首をかしげる。自責らしい言葉は見あたらず、他責ばかりが際だっている。相撲と政治をまぜこぜにするのはナンセンスだとわかっている。

自民、安倍降ろしの動きも 「人心一新」先送りが誘発

これほどまでに党内がざわつく原因は、内閣改造・党役員人事が「隠れたスキャンダルなどがないか身辺調査に時間がかかる」(政府筋)ことを理由に、9月1日前後に先送りされたことが大きい。派閥領袖らは「影響力の見せ所」とばかりに注文や助言を繰り返している。反主流・非主流勢力にとっては、政権を揺さぶる絶好の機会となっている。

問題を起こした人物を選んだヒトにも責任がある。だから辞めろという。では、10ヶ月ほど前、「問題を起こした人物を選んだヒト」を選んだのは誰だろう。

10ヶ月ほど前、自分たちで考えず、報道の「数字」を真に受けて選挙に勝てるだろうと見込んで選んだ。「こうなること」がはじめからわかっていれば誰も選ばない。とはいえ、「こうなること」を想像する力も持っていない。

再度、ナンセンスを承知のうえで横綱をとりあげると、同じに見えてくる。

朝青龍許すな!“仮病疑惑”に横審がファンが激怒

平成15年初場所後に朝青龍の横綱昇進を推薦した際も委員だった石橋氏は「当時の推薦の際も条件付きだった」と、その品格に疑問を呈した。横審は、横綱が体面を汚す行動をした場合には引退勧告もできる機関。今回は朝青龍の処分を決める協会理事会に対し、ファンが求める厳罰を希望した。

推薦した横審は、「責任」の言葉遊びに参加しないのだろうか。

朝青龍:引退か、現役続行かで激しく動揺 高砂親方明かす

同協会関係団体には「朝青龍だけでなく、理事長をはじめ執行部は総退陣だ」という厳しい声も。一方で「せっかく2横綱になったのに残念」「朝青龍には試練を乗り越えて欲しい」という励ましもあった。

親方を批判する声もある。が、朝青龍を横綱に選んだのは誰だろう。朝青龍は意外と気が小さいと心配した北の湖理事長の思惑からかけ離れ、現場の空気を吸い取るように厳罰に処された。その現場の空気すらも臭う。

さらに新横綱の誕生も協会内の空気を変えた。朝青龍は1人横綱時代に圧倒的な力を誇示してきたが、白鵬の躍進でその存在も薄らいできた。協会側もクリーンなイメージの白鵬を朝青龍に代わる「顔」として押し出す傾向を強めていた。

「自分」を問わず「他人」を問う。そのふるまいが全体へ瀰漫する。苦境に立たされているのは自分の力量のせいではない。自分ではなく、自分以外がおかしい。だから、周りが変われば自分はうまくいく。

8月2日、私が住む滋賀県の自民党県連は参院選総括の緊急役員会を開いた。朝日新聞に以下のように報じられていた。

閣僚の不適切な発言と落選した候補の後援会組織が盤石でなかったことが敗因という認識を示した。[…]全国の1人区で惨敗した結果と小泉改革との関連については「格差や地方切り捨てといった問題に、首相がどう手厚く対応をしていくのかだ」と述べた。

自立できない大人たちが自立を語るしぐさに、「責任」を知らない私は「責任」を感じる。とても奇妙な気分。