シビリアンコントロール

ベタ記事扱いかもしれないけれど釈然としないため備忘。釈然としないというか、あまり報道されない小事に不安をいだく。民主党の議員に対して懲罰動議が提出され、その動議を突き返した横光克彦委員長(民主党)に対して不信任動議を提出した。そして、過半数を占める与党によって可決。60年ぶりの委員長の不信任動議。

与党は18日午後の衆院懲罰委員会で、民主党の内山晃衆院議員(比例南関東)の懲罰動議をめぐり運営が不当として、横光克彦委員長(民主党)に対する不信任動議を提出、自民、公明の与党などの賛成で可決した。民主党など野党は欠席した。衆院事務局によると、委員長の不信任動議が可決されたのは昭和23年以来で、約60年ぶり。

安部総理はことあるごとに「戦後レジームからの脱却」という。が、戦後間もない手法を踏襲している。政治は結果でありより多くの法案を通すという主張に賛同できる。そのために必要な「数」も現実として受け止める。問題は、「数」ではない。

そうでないところに背筋が凍る。数を与えられたことを、「権力=独裁」かのように錯覚したふるまい。「数」と「折り合い」を冷静に分析できない稚拙さに憂慮する。多数であっても自己査定する悟性を備えていない。論理の飛躍を承知で震えると、こういう小事からシビリアンコントロールが崩壊するのかもしれない。

そして、iきょう国会会期延長を正式決定するそうだ。12日間の延長。国会の運営費は年間約1,000億円、1日約3億といわれる。この延長によって36億円が「投資」される。

ここにも配慮が足りない。折り合わない。本当かどうか知るよしもないが、参院選1ヶ月前にして会期延期が決定して、かつ選挙が延長するのは異例という。なぜ、もう少し早く決定しなかったのだろうか。29日は夏休みに突入し、各自治体では行事があり混乱している。告知用ポスター、掲示板などが差し替えられていく。

安倍晋三首相は21日、公明党の太田昭宏代表と会談し、23日までの今国会会期を7月5日まで12日間延長することを正式に決める。延長は22日の衆院本会議で議決される見通し。教育再生関連3法案とイラク復興支援特措法改正案は20日の参院本会議で自民、公明両党などの賛成多数で可決、成立した。

自らを変革する意志のない方々、他者へ「変化」しろという。失礼千万を承知で罵倒しよう。私がここ数年感じ始めた愚考を。

「変わらないために変わり続けなければならない」