中国発偏頭痛的報道

ネット上では中国発の目を疑うようなニュースが日々生成されている。どうかすると、毎日お目にかかる。で、少し備忘もかねてログ代わりに。別に結論なんてないし、「なんのために生きるのか?」なんて形而上の問いは捨象。

iza: 【明解要解】中国産ペットフード禍の背景は…

米国で中国産ペットフードを食べた猫や犬が次々に死ぬ事態が起き、このペット王国を揺るがしている。“犯人”は、原料の小麦グルテンに混入した有機化合物と判明し、食物連鎖による人体への影響すら懸念されて、波紋が広がった。今回の騒ぎは、グローバル化の時代、1国の農産品や食品の安全管理体制がズサンだと禍(わざわい)は世界に及ぶということを改めて教えている。

いまや食品にとどまらない。先日、パナマで死者100名以上の原因が、中国産の風邪薬シロップだったと米国の医療派遣チームによって解明されたのは記憶に新しい。

そして、追い打ちをかけるかのような朝日新聞の記事(参照: 偽食品、中国深刻 キクラゲ・粉ミルク……)。

「安いのは薬で加工しているんだよ」。市場にキクラゲを卸す男性が声を潜めた。別種のきのこに硫酸マグネシウムや鉄くずなどを混ぜた薬品をつけ、本物そっくりに見せているという。中国での報道によると、06年3月に山西省で約100キロ、01年にも北京で約2800キロ、四川省成都で約3000キロの偽キクラゲが見つかった。工業用インクで着色したものもあった。食べた人は下痢や嘔吐(おうと)を催した。

邪推するに、日本の感覚でこれらの事件を推し量ろうとするのには限界があるのだろう。教育が均一に普及していない国に対し、国内の「常識」的な倫理観でとらえると陥穽が待っている。「良い・悪い」とかを「判断」する基準をもってないだろうし、そもそも「わからない」のではないか。「都市部はどんどん裕福になっていくのに、オレたちはなんでだ。だからカネもうけしようとしているのに邪魔するな」といったところか。

では、これにどう対抗すればよいのか自問すれば頭を抱える。とりあえず、冷凍食品や外食は十分吟味しないといけないのだろうけど、そんな暇じゃねぇと悪態をつきたくなる。

さてペットフードでなかば食のテロとでも表すべき損害を被った米国。どうでたか。中国からの「危険食品」を107件差し押さえたとのこと。

同紙がFDAの文書をもとに報じたところによると、差し押さえられた中には、発がん性のある物質によって保存加工された乾燥リンゴ、使用が禁止されている抗生物質が使われた冷凍ナマズ、違法な農薬が使われたキノコ類などがある。

わずかな文字数の記事に、なんだか「さら」っと書かれているような印象をうけたけど、人体にどう影響するのかわからないから余計にこわい。

今に始まったことじゃないよと自分に言い聞かせど、中国政府、米投資会社に初の出資・30億ドル なんて読むと、何が何だかわけわからない。卒倒。猛烈ないきおいで経済は資本主義化しているようだ。ふざけるな、そんな金があるなら教育に投資してくれ、でないと新幹線の備品がなくなるぞとツッコミ。

中国各紙によると、信じられないほど備品が持ち去られている。トイレットペーパーに緊急脱出用のハンマー、便座の温度調節用つまみ、トイレットペーパーホルダーの軸など。センサー式蛇口のように持ち去っても何に使うのか想像もつかないものも含まれている。座席の物入れ網が破かれたり、トイレで喫煙したり、通風孔へのごみ投入、緊急用ボタンへのいたずら、トイレの水を流さない-など悪質なマナー違反も目につく。さらには大声を出したり床にたんを吐くなど傍若無人に振る舞う、足を前の座席に投げ出して足のにおいを発散させるなど周囲の迷惑を省みない行動もあるという。

別に中国だけの話ではない。けど、”これ”がグローバル化のデファクトスタンダードになって食料を供給しているのだと納得して食材を手に取る今日この頃。