構築と運用

容疑者、銃購入できなかった可能性 米大学乱射事件を一読して、構築と運用をシャッフルしてはいかんと再認識。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、バージニア州の身元照会登録制度と連邦の制度に微妙な違いがあることからチョ容疑者がNICSに登録されなかった可能性があるという。こうしたことから、事件をきっかけに制度の運用を徹底させる必要があるとの議論が起きている。

私の周りには優秀なプロフェッショナルがいる。みなさん一騎当千の強者で高度な専門的知識をもち、なかには人事制度のコンサルティングで活躍しておられる。プロの方々の業務を見聞しているので、院長先生からスタッフの評価についての悩みを耳にすると、「オレはつくづく制度の構築と運用に不向きだなぁ」と嘆息する。緻密かつ頭脳労働は苦手。

ただ、先生からよくよく伺うと、構築と運用をごった煮しているのではと疑うときもある。一見、人事制度が確立されていないから評価に悩むんでいるようだが、制度を構築できれば悩みが解決されるかというと、そうでもない。そこから先、運用が待ちかまえている。構築か運用かではなく、構築も運用も肝要であり、先の方々はその両者をアドバイスできるから一目置く。

じゃぁ、相談された私は何を答えるか?決まっています。

「そもそも悩んでいる原因が何であるのか認識されていないように見受けます。それをいっしょに探しませんか?構築と運用のそれ以前、それが”何で”あるのかデスね」

一見、煙に巻いたようで詐欺みたいなセリフ。いや、そうなんです。詐欺ですよ。それがメシの種(笑)