Apple放送局

歯科医院の先生がYouTubeに映像を投稿し、それをテレビで視聴している来院者が登場する—–そんな風景を数年後にも目にできるのかと思うとワクワク。

Apple TV MA711J/A

先日 Apple TVが日本でも出荷された。Apple TVは「テレビをディスプレイにしたiPod」といえる。ただし、持ち運びには不向きなので固定式iPodとなる。なかでも、iTunes Storeで配信されるコンテンツを再生できるのが目玉。

書斎にあるコンピュータとリビングルームにあるテレビ。Apple TVは、標準搭載の802.11ワイヤレス機能とあらかじめ設定してあるワイヤレスネットワークを使って、この2つをしっかりとつなぎます。Apple TVとコンピュータの組み合わせで、お気に入りの音楽、ミュージックビデオ、Podcastや写真を自動的にシンクできます。壁さえも通り抜けて、まるで魔法のように。

推測とはいえ、Apple TVに搭載されているOSはMac OS Xの機能限定と考えられている。もし事実なら(iPhoneにもあてはまる)、今後、

  1. iTunes Store以外からも映像や音楽をダウンロードして視聴できる
  2. iTunes Storeだけで全部用意する

だろう。

1.ならYouTubeが先端だし、Googleとの提携も選択肢のひとつ(まぁ、否定的見解がほとんどです)。

2.のように、「他社と提携なんかしない。あくまでハード/ソフト一体のインフラを提供する」とかじを切れば、コンテンツを他から募る。あとは、YouTubeのように「誰でも映像を投稿できる」仕組みを提供するか否か。プロと素人の壁をとっぱらう。「質」はともかく。

ここまでくれば冒頭の結論も夢ではなくなると思う。AppleがMac/iPod/Apple TV+MacOSX+ウェブアプリケーションを用意してリビングへ進出してくれば、自前で放送局を用意したのと同じ効果をもち、しかもそこの参入障壁はフラットにちかい。誰もが投稿でき、誰もが視聴できる。

なので、歯科医院の先生がYouTubeに映像を投稿し、それをテレビで視聴している来院者が登場するかもしれず、それが「広告」であり、マス型とは様相を異なる共感型、「”ほんとう”をシェアする」ようになってほしいと激しく妄想。